特集 xって、なに? 第3章 /全9章

数は、単位とセットで読む

「12」って、
なにの 12 ?

数だけを見せられても、困るよね。「12」と言われたら、「12 なにが?」って聞き返したくなる。x や y に入る数も、同じなんだ。

1. 同じ「12」でも、意味がちがう

「12」という数が、つぎのように書かれていたら、どう読むかな。

書かれ方 読み方
12 m 長さが 12 メートル
12 g 重さが 12 グラム
12 個 個数が 12 個
12 円 値段が 12 円

数はどれも「12」。でも、名札と単位がちがえば、まったく別のことを言っている。「12 m の針金」は長さの話、「12 g の針金」は重さの話で、ちがう量を言っているんだ。

発見数だけでは、意味が決まらない。何の量か(名札)と、単位がついて、はじめて意味が決まる。

2. 量は、数と単位のセット

数学の文章題に出てくるのは、数だけではなく量だよ。

ただし、式の中では、単位を毎回書くと長くなる。そこで、式の中の x や y は、その単位で測った数として書く。単位は最初の「宣言」(第4章で練習するよ)で、まとめて書いておく。そして答えを書くときに、もう一度、単位をつけるんだ。

3. 組 (x, y) を、名札と単位つきで読む

針金(1 m で 3 g)の場面で、x と y の組を読んでみよう。

予想針金(1 m で 3 g)の場面で、x=5、y=15 の組は、どう読める?

同じ組 (5, 15) でも、場面が変われば、まったく別の意味になる。

式は y=3x で、どれも同じ。数の組も同じ。でも、名札と単位が決める意味が、ぜんぜんちがう。

4. 単位と名札が、取りちがいを防ぐ

x と y を取りちがえる間違いは、単位と名札を見れば、ほとんど防げる。

たとえば、「重さが 45 g の針金の長さは?」という問題。ここで 45 を代入したいけれど、x と y のどちらに入れるか、迷うことがある。

だから、45 は y に入れる。単位がちがう2つの量なら、単位が、どちらに入れるかを教えてくれる道しるべだよ。

ただし、単位が同じこともある。たとえば「たて x cm、横 y cm の長方形」では、どちらも cm。そのときは単位では区別できないので、名札(たてか、横か)で決めるよ。

やってみよう

針金(1 m で 3 g)の場面で、つぎの数は、x と y のどちらに入れる? 名札と単位を使って答えよう。

  1. 「長さが 6 m のとき」の 6
  2. 「重さが 21 g のとき」の 21
  3. 「9 m の針金は何 g?」の 9
答え

1. 6 は長さ(m)→ x に入れる。x=6。
2. 21 は重さ(g)→ y に入れる。y=21。
3. 9 は長さ(m)→ x に入れる。x=9。求めるのは重さ y。

まとめ

  • 量は、数と単位のセット。数だけでは、意味が決まらない。
  • x や y に入れる数は、名札と単位で意味が決まる。
  • 迷ったら、名札と単位を見る。単位がちがうなら、単位がどちらに入れるかを教えてくれる。単位が同じなら、名札で決める。

どう考えた?

「5」と「15」という数が書いてあるだけの表を見て、「これでは何もわからない」と言う人がいる。なぜだろう。自分の言葉で説明してみよう。

説明の例を見る

数だけでは、何の量かも単位もわからないから。「5 m と 15 g」なのか「5 個と 15 円」なのかで、意味がまったく変わる。名札と単位がついてはじめて、場面の中での意味がわかる。

数学ではどう考える?
  • 量と数:長さや重さのような「量」は、単位を決めると数で表せる。同じ長さでも、単位が m なら 1.5、cm なら 150 と、数は変わる。
  • 単位の確かめ:y=ax の a の単位は「y の単位 ÷ x の単位」になる。針金なら「g ÷ m = g/m」で、「1 m あたりの重さ」と読める。a の単位がおかしくなっていれば、式の立て方を見直すきっかけになる。
  • 比例定数 a が単位を持つ:a は単なる「数」ではなく、場面では単位つきの量(g/m、円/個、m/分など)になることが多い。

この章で、できるようになったこと

  • 数に名札と単位をつけて読める
  • 同じ数でも、名札と単位で意味がちがうことを説明できる

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  1. 前に学ぶ単元文字の式
  2. いまの単元比例と反比例(中1)
  3. 次に学ぶ単元1次関数

関連する単元

分野のつながりは ④関数 のページで見られるよ。