xって、いったい なに?
y=
何のことか
言えるかな?
式を書くのも、計算するのも、できる。でも「この x って何だっけ?」「この 12 は、何の 12 だった?」と、わからなくなることはないかな。ぼくは y 担当のまるくん。今日は、ぼくたち文字の「中身」の話をするよ。
1. こんなこと、ない?
比例と反比例の問題で、つぎのようなことが起きる人が、とても多い。
- 式 y=
3x は書けた。でも、答えの「12」が何の数だったか、わからなくなった。 - 「x を求めなさい」と言われて、y のほうに数を入れてしまった。
- グラフの点 (8, 24) を見ても、「8」と「24」が何のことか、すぐに言えない。
- そもそも、x と y は「英語のアルファベットの文字」にしか見えない。
どれも、計算の力が足りないのではなく、文字の「中身」を、いっしょに持ち歩けていないことが原因かもしれないよ。
2. 文字は、中身(名札)とセット
x と y は、ただのアルファベットではない。たとえば針金の問題なら、
- x は、針金の長さ(単位は m)
- y は、針金の重さ(単位は g)
というふうに、何かの量につけた名前(名札)なんだ。名札がはずれて、「x」「y」だけが歩いていると、迷子になってしまう。
x と y は、いろいろな値をとる数。長さが 2 m のときも 5 m のときも、x は「針金の長さ」の名札だよ。
この特集は、その名札を、ていねいにつけ直していく読みものだよ。
3. この特集の読みかた
全部で9つの章。1つの章は、5〜10分で読める。ふだんの「解説」と同じように、動く図の前に予想の問いが出るよ。答えを見る前に、まず自分の頭で考えてみよう。
目次は、このページの下にあるよ。第1章から順に読んでも、気になる章から読んでもいい。
ポイントこの特集のゴールは、「x と y を見たら、まず『何の量? 単位は?』と、自分に聞けるようになる」こと。
目次(読む順)
保護者・先生の方へ
比例と反比例でお子さんがつまずく場面の多くは、計算そのものではなく、文字と量の対応が頭の中で切れてしまうことから起きます。たとえば、次のような様子が見られます。
- 式は立てられるが、答えの数が何を表すのか答えられない。
- x と y を取りちがえて代入する。
- 文章題の途中で「x が何だったか」がわからなくなる。
この特集では、文字を「量の名札(略称)」としてとらえ直し、①文字を使う前に「何の量か・単位は何か」を一言で宣言する、②式を日本語に戻して読む、③答えを名札と単位つきの文で書く、という3つの習慣をていねいに練習します。
ご家庭では、答えを書いたあとに「その数は、何の量? 単位は?」と一言聞いていただくだけで、効果があります。問題集(問題一覧)の「比例の場面」「反比例の場面」と、あわせてお使いください。