第1章 / 中3 2次方程式

2次方程式と解の意味

同じ面積になる数は、1つだけ?

式に数を代入し、解が何を表すかを確かめよう。

まず、予想してみよう

正方形の1辺を2 cm長く、もう1辺を1 cm短くすると、面積40 cm²の長方形になったよ。もとの1辺は何cmだろう? ノートに図を描き、見当をつけてみよう。答えは最後の章でもう一度考えるよ。

小学校では、長方形の面積を「縦×横」で求めたね。もとの1辺を x cmとおくと、新しい辺は x+2 と x−1。同じ面積を表すから、(x+2)(x−1)=40 と書けるよ。展開すると x² が現れる。1次方程式のときよりも、扱える関係が広がるんだ。

解の意味は、1次方程式と同じ

式の x に代入して、等式を成り立たせる値を 解 というよ。x²=25 なら、5だけでなく−5も解になるかな? 下の実験を使う前に、予想を書いておこう。

xを変えて、両辺を比べよう

x=0:左辺0、右辺25。等しくないね。

5と−5をそれぞれ試してみよう。動かさなくても、下の解説で確かめられるよ。

実験から分かることを確かめる

5×5も、(−5)×(−5)も25になるね。x²=25 の解は x=5,−5。いくつかの値を試すのは発見の手がかりで、すべての解を見つけた理由には「25の平方根」の考えを使うよ。

面積25 cm²の正方形。辺の長さxは正の数。数の方程式の負の解とは区別する。
面積25 cm²の正方形。辺の長さxは正の数。数の方程式の負の解とは区別する。

図の正方形では、辺の長さは正なので5 cmだけを使うよ。一方、数の方程式 x²=25 には負の解−5もある。面積の図は、負の長さを表すものではないんだ。

「2次」の意味を言葉にしよう

1つの文字について整理したとき、ax²+bx+c=0(a≠0) の形になる方程式を2次方程式というよ。a・b・cは決まった数で、xが求めたい値。a=0なら x² の項がなくなるから、この形の2次方程式ではないね。

x²+x=x²+2 は、整理すると x−2=0。最初に x² が見えていても2次方程式とは限らないよ。また、x² は x×x、2x は2×x。同じものではないね。

数学ではどう考える?

この単元では、実数の解をもつ2次方程式を扱うよ。異なる解が2つの場合と、重なって1つの場合がある。(x−4)²=0 の解は4だけ。「2次だから必ず2つの異なる答え」と覚えないでね。

学んだことを使おう

「解とは何か」「方程式の解と、長さの答えの違い」を、1次方程式を学んでいる人にも伝わるように説明してみよう。

この章の6問

  1. 2乗して25になる数x² = 25 を満たす x の値をすべて求めなさい。まだ
  2. 代入して解を見つける−1,0,1,4 のうち、x² − 3x − 4 = 0 の解になる数をすべて答えなさい。まだ
  3. 整理して2次方程式を見分ける次のうち、整理すると2次方程式になるものを1つ選び、その理由を説明しなさい。まだ
  4. 解が1つになるとき(x − 4)² = 0 を解きなさい。まだ
  5. 「4だけ」でよい?x² = 16 を解いて「x=4」と答えた人がいます。正しい説明を選びなさい。まだ
  6. 0のときの±x² = 0 を解き、解の個数も説明しなさい。まだ

前の単元・次の単元

  1. 前に学ぶ単元連立方程式、展開と因数分解、平方根
  2. いまの単元2次方程式(中3)
  3. 次に学ぶ単元三平方の定理

関連する単元

分野のつながりは ③方程式 のページで見られるよ。