y=ax² の場面 007

y=ax² の場面 007 ★★☆

かわいた道路を走る自動車の制動距離(ブレーキがきき始めてから止まるまでに進む距離)は、速さの2乗に比例し、時速 30 km のときおよそ 5 m です。制動距離がおよそ 80 m になるのは、時速何 km のときですか。

分数は 3/4、負の数は -2 のように書いてね。

わからなくても大丈夫! 下の「ヒントをひとつずつ見る」を押すと、「1. 図」から順に考えられるよ。

どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。

✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。

1. 図

表や図で、ともなって変わる2つの量を見つけよう。x が2倍・3倍になると、y はどうなるかな?

自動車の速さと制動距離時速 30 km のとき 5 m。制動距離が 80 m になる速さは「?」。時速(km)30?制動距離(m)580

2. おく

x と y が何の量かを1文で書いて、関係の形を決めよう。2乗に比例するなら y=ax² とおくよ。a は、まだわからない数だね。

やってみよう:形をえらぶ

x と y の関係は、どの形でおける?

おく式の形

✏ 答案に書く

自動車の速さを時速 x km、制動距離を y m とする。

制動距離は速さの2乗に比例するから、y=ax2 とおく(問題文)。

解説:a は、まだわからない数。次の「3. 入れる」で、わかっていることを使って決めるよ。

3. 入れる

わかっている x と y の組を、おいた式に入れよう。x² を先に計算するよ。

✏ 答案に書く

x=30 のとき y=5 だから、y=ax2 に代入すると、

5=a×302

4. 求める

おいた式の、まだわからない数(a など)についての方程式になったね。y=ax² なら、両辺を x² の値でわろう。関数が2つあるときは、2つ目の式の数(b や、直線の m・n、k など)も、それぞれ求めるよ。

✏ 答案に書く

900a=5

a=5÷900=1180

5. 式にする

求めた数(a など)を、おいた式に戻すと、x と y の関係が1つの式になるよ。

✏ 答案に書く

a=1/180 を y=ax2 に戻すと、

y=1180x2

6. 使う

式ができれば、どんな x でも y がわかる。y から x を求めるときは、x が2つある場合に気をつけよう。

✏ 答案に書く

聞かれているのは、制動距離が 80 m になる速さだから、y=80 を代入する。

y=1180x2 に y=80 を代入すると、

80=1180x2

x2=80÷(1180)=14400

x は、2乗すると 14400 になる数だから、x=120 または x=-120。

速さは正の数だから、x=120。

7. 確かめる

はじめの組や、ほかの組に戻して、式が合っているか確かめよう。

✏ 答案に書く

はじめの組、x=30、y=5 を y=1180x2 に入れると、y=1180×302=5。合っている。

解説:答えを問題の場面に戻すと

時速 120 km は時速 30 km の 4 倍。制動距離は 4²=16 倍で、5 m の 16 倍の 80 m になり、合っている。速い速さでは、止まるまでにとても長い距離がかかる。

✏ 答案に書く

制動距離がおよそ 80 m になるのは、時速およそ 120 km のときである。

答え 時速およそ 120 km

模範答案

答案(ノート)には、右側の文と式を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。

  1. おく自動車の速さを時速 x km、制動距離を y m とする。
    制動距離は速さの2乗に比例するから、y=ax2 とおく(問題文)。
  2. 入れるx=30 のとき y=5 だから、y=ax2 に代入すると、
    5=a×302
  3. 求める900a=5
    a=5÷900=1180
  4. 式にするa=1/180 を y=ax2 に戻すと、
    y=1180x2
  5. 使う聞かれているのは、制動距離が 80 m になる速さだから、y=80 を代入する。
    y=1180x2 に y=80 を代入すると、
    80=1180x2
    x2=80÷(1180)=14400
    x は、2乗すると 14400 になる数だから、x=120 または x=-120。
    速さは正の数だから、x=120。
  6. 確かめるはじめの組、x=30、y=5 を y=1180x2 に入れると、y=1180×302=5。合っている。
    制動距離がおよそ 80 m になるのは、時速およそ 120 km のときである。
    答え 時速およそ 120 km

もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)

その形でおける理由を自分の言葉で書く(「2. おく」のふり返り)

自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。

「2. おく」で、y=ax2 とおいたね。
なぜ、その形でおけると言えるのかな? 自分の言葉で書いてみよう。

ヒント:問題文の言葉や、表で x が2倍・3倍になったときの y の変わり方を使って書こう。

模範を見る

問題文に「制動距離は…速さの2乗に比例し」とあるから。速さを x、制動距離を y とすると、y=ax² とおける。

間違い探し

まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。

この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。

形の取りちがえつまずきやすい段階:「おく」

Aさんはこう書きました:5 m の 16 倍だから、速さも 30×16=480 どこが違う?

なぜそう書きたくなる?速さと制動距離が比例すると考えてしまう。

どう確かめる?制動距離は速さの2乗に比例するので、速さが 4 倍なら 16 倍になる。時速 480 km なら 5×16²=1280 m になってしまう。

気づくコツ:表で x を2倍・3倍したとき y がどうなるか、x=0 のとき y はいくつかを見ると、どの形でおけるかがわかるよ。

2乗の計算のまちがいつまずきやすい段階:「使う」

Aさんはこう書きました:x²=14400 だから時速 14400 km どこが違う?

なぜそう書きたくなる?x² を求めたところで、答えが出たと思ってしまう。

どう確かめる?2乗して 14400 になる数は 120。120×120=14400。

気づくコツ:x² は x×x。(-3)² は 9、-3² は -9 だよ。2倍ではなく、同じ数を2回かけるよ。

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よくある間違いをすべて見る

ここまで理解できている?(前の学習)

つまずいたら、前に学んだところに戻っても大丈夫!

この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。

  • 2乗すると a になる数を a の平方根という。正の数の平方根は、正と負の2つある。

    ためしに1問:x²=49 を満たす x は?

    答えを見る

    x=7、-7

    中3「平方根」を確かめる
  • 比例は y=ax。x が2倍になると y も2倍。y=ax² は「x² に比例する」関数。

    ためしに1問:y は x に比例し、x=2 のとき y=6。x=5 のとき y は?

    答えを見る

    a=3 で、y=15

    中1「比例」を確かめる

学習指導要領の項目:C(1) ア(イ)/C(1) イ(イ)

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  2. いまの単元関数 y=ax²(中3)
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分野のつながりは ④関数 のページで見られるよ。