第9章 /全13章

マイナスを引くって?

−1−(−3)=?

−3 をひくとは?

まず「ひく」を思い出そう

5−3 を数直線で考えると、5から、マイナスのほうへ3。では、5+(−3) は?

3をひく と −3をたす5から3をひくと2。5に−3をたしても2。同じ動きになる。−101234563をひく+(−3)
  1. 5 から 3 をひく。マイナスのほうへ3。
  2. 5 に −3 をたす。これもマイナスのほうへ3。同じ場所に着く。
  3. 「3をひく」と「−3をたす」は、同じ動き。ひくことは、反対の数をたすこと。

5−3=2 5+(−3)=2

発見3をひくことは、−3をたすこと。ひくことは、反対の数をたすこと。

−3 の反対の数は?

−3の反対の数−3を0で折り返すと3に重なる。−3の反対の数は3。−4−3−2−101234基準反対の数
  1. −3 の反対の数は?
  2. 0で折り返すと、3 に重なる。−3 の反対の数は 3。

だから、−3 をひくことは、−3 の反対の数 3 をたすこと。

−1−(−3) を歩く

−1−(−3) を歩く−1にいる。−3をひくことは、−3の反対の数3をたすこと。マイナスのほうへ3の矢印を反対向きにして、プラスのほうへ3進み、2に着く。−5−4−3−2−10123−1−3 の矢印反対向きの +32 に着いた
  1. 今いる場所は −1。
  2. ひくのは −3。−3 の矢印は、マイナスのほうへ3(点線)。
  3. ひくことは、反対の数をたすこと。点線の矢印を反対向きにすると、プラスのほうへ3。
  4. 2 に着いた。−1−(−3) = 2。

予想−3 をひく、とはどういうこと?

2つの式を、かんたんにしないで並べてみよう。

−1−(−3)=2

−1+3=2

どちらも、−1 からプラスのほうへ3動いて、2に着く。同じ動きだ。

発見マイナス同士だから、ではない。−3 をひくことは、反対の数 3 をたすこと。

もう1つの道:たし算の答えから探す

ひき算は、たし算の逆からも考えられる。5−3=□ は、「□ に 3 をたすと 5」の □ を探すこと。

同じように、−1−(−3)=□ は、「□ に −3 をたすと −1」の □ を探すこと。

2+(−3)=−1

□+(−3)=−1 の □ を探す□から−3をたすと−1に着いた。−1から来た向きと反対に3もどると2。□は2。−3−2−101234−1 に着いたもどる +3+(−3)
  1. □ から −3 をたす(マイナスのほうへ3)と、−1 に着いた。
  2. −1 から、来た向きと反対(プラスのほう)に3もどると、2。
  3. 確かめ:2 から −3 をたすと、マイナスのほうへ3で −1。□ は 2。

予想スタートの □ はどこ?

□ は 2。やっぱり −1−(−3)=2。ちがう道から考えても、同じ答えに着いた。

やってみよう

予想2−(−5) は?

予想−4−(−1) は?

ひいたのに、大きくなった

5 から、ひく数を 2, 1, 0 と1ずつ小さくしていく。答えはどうなる?

  1. 5−2=3
  2. 5−1=4
  3. 5−0=5
  4. 5−(−1)=?

    予想表の続き。5−(−1) は?

発見ひくと、いつも小さくなるわけではない。負の数をひくと、大きくなる。

− の3つ目の仕事

第4章で予告した、− のもう1つの仕事。−3 の反対の数 3 を、−(−3) と書くことがある。

−(−3)=3

この外側の − は「反対の数にする」という仕事。そして −1−(−3) のまん中の − は、今も「ひく」。「ひく」を「反対の数をたす」に言いかえたとき、−(−3)=3 が出てくる。

−1−(−3)=−1+3=2

どう考えた?

−1−(−3)=2 になる理由を、「マイナスとマイナスでプラス」を使わずに説明しよう。

説明の例を見る

−3 をひくことは、−3 の反対の数 3 をたすこと。だから −1−(−3) は −1+3 と同じで、−1 からプラスのほうへ3動いて 2 になる。

数学ではどう考える?

減法の定義:a−b=a+(−b)。

−3 の反対の数が 3 であるわけ:3 と −3 をたすと0になる(3+(−3)=0)。たすと0になる相手を「反対の数」とよぶので、−3 の反対の数は 3。つまり −(−3)=3。

だから −1−(−3)=−1+3=2。

別の確かめかた(ひき算を「たし算の逆」として見る。足すと0になる組を足しておく):−1 に (−3)+3 を足しても、足したのは0なので値は変わらない。そこから −3 をひくと、足しておいた (−3) が取れて、−1+3 が残る。

−1−(−3)=((−3)+(−1)+3)−(−3)=−1+3=2

この章で、できるようになったこと

  • 負の数をひく計算ができる
  • 「ひく = 反対の数をたす」で理由を説明できる

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