第12章 /全13章
まとめて計算する
5−
長い式も、こわくない。
1歩ずつ歩けば、着く。
たし算とひき算が混じった式
左から順に、「今どこ?」「どちらへ?」「どれだけ?」で歩いてみよう。
- プラスのほうへ5。
- 8をひく。マイナスのほうへ8。−3 に着く。
- 3をたす。プラスのほうへ3。0 に着く。
- −2 をひく。ひくことは反対の数をたすこと。プラスのほうへ2。
予想最後はどこに着く?
5−
「ひく」を「反対の数をたす」に直すと、たし算だけの式になる。
5−
5、−8、3、2 のように、たし算でつながった1つ1つの数を項(こう)という。5・3・2 は正の項、−8 は負の項。
たし算は順番を入れかえてもよいので、正の項どうし・負の項どうしをまとめると計算しやすい。
5+
発見ひき算を「反対の数をたす」に直すと、長い式も、たし算の組み合わせになる。
かけ算がいくつも続くと
−1 をかけるたびに、反対の向きになる(第10章)。だから、負の数をいくつかけたかで、答えの符号が決まる。
| 式 | 負の数の個数 | 答え |
|---|---|---|
| (−2)× | 1つ | −6 |
| (−2)× | 2つ | 24 |
| (−1)× | 3つ | ? |
予想(−1)×(−2)×(−3) の答えは?
0 をふくまないかけ算では、負の数が偶数こ(2こ、4こ…)なら正、奇数こ(1こ、3こ…)なら負。答えの大きさは、絶対値の積。
0 が1つでもあれば、答えは 0(正でも負でもない):(−2)×
わり算が混じっていても、かけ算の逆なので同じ:12÷
2乗・3乗(累乗)
同じ数を何回かかけることを累乗(るいじょう)という。3×3 を 3² と書き、「3の2乗」と読む。
(−3)2=
では、かっこがない −3² は?
予想−3² は?
かっこがないとき、2乗するのは 3 だけ。その反対の数になる。第4章のコツ「式の最初の − は、たいていは数の一部」の、数少ない例外がこれ。−3² の − は「3² の反対の数にする」の −(第9章の3つ目の仕事)だよ。3² の右上の小さな 2 を指数という。
−32=
(−3)2=
−3 を2回かける
−32=
3² の反対の数
3乗なら:(−2)3=
計算の順番
4−(−2)×3 を、左から順に計算すると? かけ算を先にすると? 答えがちがってしまう。どちらが約束だろう。
予想4−(−2)×3 は?
4−
式の約束は、小学校と同じ。
- 累乗・かっこの中
- かけ算・わり算
- たし算・ひき算
同じ順位どうし(かけ算とわり算など)は、左から順に計算する。
もう1つ:(−3)2−
小数・分数でも
数直線の見方も、符号のきまりも、小数や分数でそのまま使える。
予想−0.5+1.2 は?
−0.5+
分数なら、たとえば (−1/2)×(−4)=2、(−3/4)+1/4=−1/2。
長い式は、いっぺんに見なくていいよ。順番を決めて、1つずつ。どの1歩も、ここまでの章でやったことだよ。
どう考えた?
(−3)² と −3² の答えがちがうわけを説明しよう。
説明の例を見る
(−3)² は −3 を2回かけるので (−3)×(−3)=9。−3² は 3 を2乗した 9 の反対の数なので −9。かっこがあるかないかで、2乗するものがちがう。
数学ではどう考える?
加法と減法の混じった式は、減法を加法に直して(a−
0 をふくまないいくつかの数の積の符号は、負の数が偶数こなら正、奇数こなら負。これは (−1)×(−1)=1 と、(−1)×a=−a からくる。0 をふくめば積は 0。
累乗の約束:−3² は −(3²) の意味。負の数を累乗するときは (−3)² のようにかっこをつける。
小数や分数でも、同じきまりで計算できる。たとえば −0.5+1.2=0.7、(−1/2)×(−4)=2。
この章で、できるようになったこと
- 加減の混じった式を、たし算だけの式に直して計算できる
- 負の数がいくつあるかで、積の符号を決められる
- (−3)² と −3² のちがいを説明できる
- 計算の順番(累乗・かっこ → かけ算・わり算 → たし算・ひき算)を守って計算できる