速さ・動く点 004

速さ・動く点 004 ★★☆

たくみさんは、家から 1800 m はなれた学校に向かいます。家を出てから 10 分間は分速 60 m で歩き、そのあとは分速 150 m で走りました。走っているあいだの時間と道のりの関係を1次関数で表して、学校に着くのは家を出てから何分後かを求めなさい。

分数は 3/4、負の数は -2 のように書いてね。

わからなくても大丈夫! 下の「ヒントをひとつずつ見る」を押すと、「1. 図」から順に考えられるよ。

どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。

✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。

1. 図

グラフや図で、区間ごとに、ともなって変わる2つの量を見つけよう。はじめの量(x=0 のとき)と、1あたりに変わる量はどれかな?

家を出てからの時間と、家からの道のり0 分で 0 m、10 分後に 600 m(ここから走る)。1800 m の学校に着く時間は「?」。時間(分)010?道のり(m)06001800

10 分後には、家から 60×10=600 m の所にいるね。そこから分速 150 m で走るよ。

2. おく

x と y が何の量かを1文で書いて、関係の形を決めよう。1次関数なら y=ax+b とおくよ。おいた式の文字は、まだわからない数だね。

やってみよう:形をえらぶ

x と y の関係は、どの形でおける?

おく式の形

✏ 答案に書く

家を出てからの時間を x 分、家からの道のりを y m とする。

走っているあいだ(x≧10)は、家から 600 m の地点(10 分後)から、道のりが 1 分に 150 m ずつ一定の割合で増えるから、y=ax+b とおく。

解説:a・b は、まだわからない数。次の「3. 入れる」で、わかっていることを使って決めるよ。

3. 入れる

わかっている x と y の組(や、傾き・切片)を、おいた式に入れよう。

✏ 答案に書く

走る速さが分速 150 m だから、a=150。y=150x+b に x=10、y=600 を代入すると、

600=150×10+b

4. 求める

おいた式のわからない数(a と b など)を求めよう。2組わかっているときは、変化の割合か連立方程式で求めるよ。

✏ 答案に書く

600=1500+b

b=600-1500=-900

5. 式にする

求めた数を、おいた式に戻すと、x と y の関係が1つの式になるよ。

✏ 答案に書く

a=150、b=-900 を y=ax+b に戻すと、

y=150x-900

6. 使う

式ができれば、どんな x でも y がわかる。聞かれている数を求めよう。

✏ 答案に書く

学校に着くのは、家からの道のりが 1800 m になるときだから、y=1800 を代入する。

y=150x-900 に y=1800 を代入すると、

1800=150x-900

150x=1800-(-900)=2700

x=2700÷150=18

7. 確かめる

はじめの組や、ほかの組に戻して、式が合っているか確かめよう。

✏ 答案に書く

走りはじめの組、x=10、y=600 を y=150x-900 に入れると、y=150×10-900=600。合っている。

12 分後の組、x=12、y=900 を y=150x-900 に入れると、y=150×12-900=900。合っている。

解説:答えを問題の場面に戻すと

走った時間は 18-10=8 分で、走った道のりは 150×8=1200 m。歩いた 600 m とあわせて 1800 m になり、問題と合う。式の b=-900 は x=0 のときの道のりではない(家を出たときは 0 m)。この式が使えるのは 10≦x≦18 のときだけ。

✏ 答案に書く

学校に着くのは、家を出てから 18 分後である。

答え 18 分後

模範答案

答案(ノート)には、右側の文と式を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。

  1. おく家を出てからの時間を x 分、家からの道のりを y m とする。
    走っているあいだ(x≧10)は、家から 600 m の地点(10 分後)から、道のりが 1 分に 150 m ずつ一定の割合で増えるから、y=ax+b とおく。
  2. 入れる走る速さが分速 150 m だから、a=150。y=150x+b に x=10、y=600 を代入すると、
    600=150×10+b
  3. 求める600=1500+b
    b=600-1500=-900
  4. 式にするa=150、b=-900 を y=ax+b に戻すと、
    y=150x-900
  5. 使う学校に着くのは、家からの道のりが 1800 m になるときだから、y=1800 を代入する。
    y=150x-900 に y=1800 を代入すると、
    1800=150x-900
    150x=1800-(-900)=2700
    x=2700÷150=18
  6. 確かめる走りはじめの組、x=10、y=600 を y=150x-900 に入れると、y=150×10-900=600。合っている。
    12 分後の組、x=12、y=900 を y=150x-900 に入れると、y=150×12-900=900。合っている。
    学校に着くのは、家を出てから 18 分後である。
    答え 18 分後

もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)

その形でおける理由を自分の言葉で書く(「2. おく」のふり返り)

自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。

「2. おく」で、y=ax+b とおいたね。
なぜ、その形でおけると言えるのかな? 自分の言葉で書いてみよう。

ヒント:問題文の言葉や、表で x が2倍・3倍になったときの y の変わり方を使って書こう。

模範を見る

走っているあいだ(x≧10)は、道のりが 1 分ごとに同じ 150 m ずつ増えるから。10 分後の 600 m の地点から、1次関数 y=150x-900 で表せる。

間違い探し

まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。

この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。

形の取りちがえつまずきやすい段階:「おく」

Aさんはこう書きました:1800÷150=12(分後) どこが違う?

なぜそう書きたくなる?はじめの 10 分間を歩いていたことを忘れて、全部走ったと考えてしまう。

どう確かめる?12 分後は、走りはじめて 2 分しかたっていない。600+150×2=900 m で、学校に着いていない。

気づくコツ:表で x を2倍・3倍したとき y がどうなるか、x=0 のとき y はいくつかを見ると、どの形でおけるかがわかるよ。

聞かれていることとのずれつまずきやすい段階:「確かめる」

Aさんはこう書きました:1200÷150=8(分後) どこが違う?

なぜそう書きたくなる?走った時間を、家を出てからの時間と取りちがえる。

どう確かめる?x は家を出てからの時間。10 分歩いてから 8 分走ったので、10+8=18 分後。

気づくコツ:最後に問題文をもう一度読んで、聞かれている量(x か y か、何の量か)で答えよう。

↑ 問題と答えの欄にもどる

よくある間違いをすべて見る

ここまで理解できている?(前の学習)

つまずいたら、前に学んだところに戻っても大丈夫!

この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。

  • 道のり=速さ×時間。速さが一定なら、道のりは時間に比例する。

    ためしに1問:分速 60 m で x 分歩いたときの道のり y m を式で表すと?

    答えを見る

    y=60x

    小6「速さ」を確かめる
  • 移項して、x の項を左に、数の項を右に集めてから、x の係数でわる。

    ためしに1問:5=3+b を解くと?

    答えを見る

    b=2

    中1「1次方程式」を確かめる
  • 負の数のひき算は、ひく数の符号を変えてたす。かけ算・わり算は符号を先に決める。

    ためしに1問:-2-(-7) は?

    答えを見る

    5

    中1「正負の数」を確かめる

学習指導要領の項目:C(1) ア(イ)/C(1) イ(イ)

前の単元・次の単元

  1. 前に学ぶ単元比例と反比例、1次方程式
  2. いまの単元1次関数(中2)
  3. 次に学ぶ単元関数 y=ax²

関連する単元

分野のつながりは ④関数 のページで見られるよ。