1次関数の場面 013
チラシを印刷します。A 社は、はじめに 3000 円かかり、さらに 1 枚につき 20 円かかります。B 社は、はじめの料金はなく、1 枚につき 50 円かかります。何枚印刷するとき、A 社と B 社の料金が等しくなりますか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
場面の中で、ともなって変わる2つの量を見つけよう。はじめの量(x=0 のとき)と、1あたりに変わる量はどれかな?
「?」の列では、A 社と B 社の料金が同じ数になるね。
2. おく
x と y が何の量かを1文で書いて、関係の形を決めよう。1次関数なら y=ax+b とおくよ。おいた式の文字は、まだわからない数だね。
✏ 答案に書く
印刷する枚数を x 枚、料金を y 円とする。
A 社の料金 ℓ は、はじめの 3000 円に、1 枚ごとに 20 円ずつ一定の割合で加わるから、y=
B 社の料金 m は、はじめの料金がなく、枚数に比例するから、y=
解説:a・b・c は、まだわからない数。次の「3. 入れる」で、わかっていることを使って決めるよ。
3. 入れる
わかっている x と y の組(や、傾き・切片)を、おいた式に入れよう。
✏ 答案に書く
ℓ:
A 社の b は、0 枚のとき(はじめ)の料金。3000 円だから、b は 3000。
A 社の a は、1 枚あたりの料金。20 円だから、a は 20。
m:
B 社の c は、1 枚あたりの料金。50 円だから、c は 50。
4. 求める
おいた式のわからない数(a と b など)を求めよう。2組わかっているときは、変化の割合か連立方程式で求めるよ。
✏ 答案に書く
ℓ:
b=
a=
m:
c=
5. 式にする
求めた数を、おいた式に戻すと、x と y の関係が1つの式になるよ。
✏ 答案に書く
ℓ:
a=20、b=3000 を y=
y=
m:
c=50 を y=
y=
6. 使う
式ができれば、どんな x でも y がわかる。聞かれている数を求めよう。
✏ 答案に書く
2社の料金が等しくなるのは、ℓ と m の y の値が等しいとき(2つのグラフの交点)。
2つの式の y を等しいとおくと、20x+
-30x=
x=
x=100 を y=
交点の x 座標が 100 だから、100 枚のとき、A 社も B 社も 5000 円で等しくなる。
7. 確かめる
はじめの組や、ほかの組に戻して、式が合っているか確かめよう。
✏ 答案に書く
A 社の 1 枚の組、x=1、y=3020 を y=
交点の組、x=100、y=5000 を y=
解説:答えを問題の場面に戻すと
100 枚のとき、A 社は 3000+20×100=5000 円、B 社は 50×100=5000 円で等しい。100 枚より少ないときは B 社、多いときは A 社の方が安い(たとえば 200 枚なら、A 社 7000 円、B 社 10000 円)。
✏ 答案に書く
A 社と B 社の料金が等しくなるのは、100 枚印刷するときである。
答え 100 枚
模範答案
答案(ノート)には、右側の文と式を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。
- おく印刷する枚数を x 枚、料金を y 円とする。
A 社の料金 ℓ は、はじめの 3000 円に、1 枚ごとに 20 円ずつ一定の割合で加わるから、y=ax+ とおく。b
B 社の料金 m は、はじめの料金がなく、枚数に比例するから、y=cx とおく。 - 入れるℓ:
A 社の b は、0 枚のとき(はじめ)の料金。3000 円だから、b は 3000。
A 社の a は、1 枚あたりの料金。20 円だから、a は 20。
m:
B 社の c は、1 枚あたりの料金。50 円だから、c は 50。 - 求めるℓ:
b=3000
a=20
m:
c=50 - 式にするℓ:
a=20、b=3000 を y=ax+ に戻すと、b
y=20x+ 3000
m:
c=50 を y=cx に戻すと、
y=50x - 使う2社の料金が等しくなるのは、ℓ と m の y の値が等しいとき(2つのグラフの交点)。
2つの式の y を等しいとおくと、20x+3000= 50x
-30x=-3000
x=-3000÷(-30)= 100
x=100 を y=20x+ に代入すると、y=3000 20×100+ 3000= 5000
交点の x 座標が 100 だから、100 枚のとき、A 社も B 社も 5000 円で等しくなる。 - 確かめるA 社の 1 枚の組、x=1、y=3020 を y=
20x+ に入れると、y=3000 20×1+ 。合っている。3000= 3020
交点の組、x=100、y=5000 を y=50x に入れると、y=50×100= 。合っている。5000
A 社と B 社の料金が等しくなるのは、100 枚印刷するときである。
答え 100 枚
解けたね! どうしてその形でおけたのか、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
その形でおける理由を自分の言葉で書く(「2. おく」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「2. おく」で、y=
なぜ、その形でおけると言えるのかな? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:問題文の言葉や、表で x が2倍・3倍になったときの y の変わり方を使って書こう。
模範を見る
A 社は、はじめの料金 3000 円に 1 枚 20 円ずつ加わるので y=ax+b、B 社は、はじめの料金がなく枚数に比例するので y=cx とおける。料金が等しくなるのは、2つのグラフが交わるところ。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
聞かれていることとのずれつまずきやすい段階:「確かめる」
Aさんはこう書きました:5000(枚) どこが違う?
なぜそう書きたくなる?交点の y 座標を答えてしまう。
どう確かめる?聞かれているのは枚数(x)。交点 (100, 5000) の x 座標が答え。
気づくコツ:最後に問題文をもう一度読んで、聞かれている量(x か y か、何の量か)で答えよう。
符号のまちがいつまずきやすい段階:「入れる」
Aさんはこう書きました:20x+3000=50x から 70x=3000 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?20x を移項するとき、符号を変え忘れる。
どう確かめる?50x-20x=30x。30x=3000 で x=100。
気づくコツ:負の数を代入するときは、かっこをつけて (-3) のように書こう。
ここまで理解できている?(前の学習)
つまずいたら、前に学んだところに戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。
- 比例は y=ax。x が1増えると y は a ずつ増え、グラフは原点を通る直線になる。
中1「比例と反比例」を確かめる
ためしに1問:y は x に比例し、x=3 のとき y=-12。比例定数は?
答えを見る
-12÷3=-4
- 2つの式をひいたり(加減法)、一方を他方に代入したり(代入法)して、文字を1つ消して解く。
中2「連立方程式」を確かめる
ためしに1問:7=2a+b、1=-a+b を解くと?
答えを見る
ひくと 6=3a で a=2、b=3
- 移項して、x の項を左に、数の項を右に集めてから、x の係数でわる。
中1「1次方程式」を確かめる
ためしに1問:5=3+b を解くと?
答えを見る
b=2