1次関数の場面 008
やかんに 20℃ の水を入れて火にかけると、水温は 1 分間に 16℃ ずつ上がりました。水温が 100℃ になるのは、火にかけてから何分後ですか。ただし、100℃ になるまでは、水温は一定の割合で上がるものとします。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
場面の中で、ともなって変わる2つの量を見つけよう。はじめの量(x=0 のとき)と、1あたりに変わる量はどれかな?
はじめの水温は 0℃ ではなく 20℃ だね。
2. おく
x と y が何の量かを1文で書いて、関係の形を決めよう。1次関数なら y=ax+b とおくよ。おいた式の文字は、まだわからない数だね。
やってみよう:形をえらぶ
x と y の関係は、どの形でおける?
- ヒント1/3:x が1増えるごとに、y はいつも同じだけ変わっているかな? 変わる量が一定(0 ではない同じ量)なら1次関数だよ。
- ヒント2/3:x=0 のときの y(はじめの量)が 0 でなければ、y=ax+b の b がある形だよ。
✏ 答案に書く
火にかけてからの時間を x 分、水温を y℃ とする。
はじめの水温が 20℃ で、そこから 1 分間に 16℃ ずつ一定の割合で上がるから、y=
解説:a・b は、まだわからない数。次の「3. 入れる」で、わかっていることを使って決めるよ。
3. 入れる
わかっている x と y の組(や、傾き・切片)を、おいた式に入れよう。
✏ 答案に書く
b は、火にかけたとき(x=0 のとき)の水温。20℃ だから、b は 20。
a は、1 分あたりに上がる水温。1 分間に 16℃ ずつ上がるから、a は 16。
4. 求める
おいた式のわからない数(a と b など)を求めよう。2組わかっているときは、変化の割合か連立方程式で求めるよ。
✏ 答案に書く
b=
a=
5. 式にする
求めた数を、おいた式に戻すと、x と y の関係が1つの式になるよ。
✏ 答案に書く
a=16、b=20 を y=
y=
6. 使う
式ができれば、どんな x でも y がわかる。聞かれている数を求めよう。
✏ 答案に書く
聞かれているのは、水温が 100℃ になる時間だから、y=100 を代入する。
y=
100=
16x=
x=
7. 確かめる
はじめの組や、ほかの組に戻して、式が合っているか確かめよう。
✏ 答案に書く
はじめの組、x=0、y=20 を y=
1 分後の組、x=1、y=36 を y=
解説:答えを問題の場面に戻すと
5 分で上がる水温は 16×5=80℃。20℃ とあわせて 100℃ になり、問題と合う。ふつうの気圧では、水は 100℃ でふっとうして、それより上がらない。だから、この式が使えるのは 0≦x≦5 のときだけ。たとえば x=8 を入れると 148℃ になるけれど、実際の水温ではない。
✏ 答案に書く
水温が 100℃ になるのは、火にかけてから 5 分後である。
答え 5 分後
模範答案
答案(ノート)には、右側の文と式を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。
- おく火にかけてからの時間を x 分、水温を y℃ とする。
はじめの水温が 20℃ で、そこから 1 分間に 16℃ ずつ一定の割合で上がるから、y=ax+ とおく。b - 入れるb は、火にかけたとき(x=0 のとき)の水温。20℃ だから、b は 20。
a は、1 分あたりに上がる水温。1 分間に 16℃ ずつ上がるから、a は 16。 - 求めるb=
20
a=16 - 式にするa=16、b=20 を y=
ax+ に戻すと、b
y=16x+ 20 - 使う聞かれているのは、水温が 100℃ になる時間だから、y=100 を代入する。
y=16x+ に y=100 を代入すると、20
100=16x+ 20
16x=100- 20= 80
x=80÷16= 5 - 確かめるはじめの組、x=0、y=20 を y=
16x+ に入れると、y=20 16×0+ 。合っている。20= 20
1 分後の組、x=1、y=36 を y=16x+ に入れると、y=20 16×1+ 。合っている。20= 36
水温が 100℃ になるのは、火にかけてから 5 分後である。
答え 5 分後
解けたね! どうしてその形でおけたのか、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
その形でおける理由を自分の言葉で書く(「2. おく」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「2. おく」で、y=
なぜ、その形でおけると言えるのかな? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:問題文の言葉や、表で x が2倍・3倍になったときの y の変わり方を使って書こう。
模範を見る
はじめの水温 20℃ から、1 分ごとに同じ 16℃ ずつ上がるから(100℃ になるまで)。水温は「はじめの水温+16×時間」で、y=16x+20 と表せる。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
形の取りちがえつまずきやすい段階:「おく」
Aさんはこう書きました:100÷16=6.25(分) どこが違う?
なぜそう書きたくなる?はじめの水温 20℃ を忘れて、0℃ から上がると考えてしまう。
どう確かめる?x=6.25 を y=16x+20 に入れると 120℃ になり、100℃ をこえてしまう。
気づくコツ:表で x を2倍・3倍したとき y がどうなるか、x=0 のとき y はいくつかを見ると、どの形でおけるかがわかるよ。
変域のまちがいつまずきやすい段階:「使う」
Aさんはこう書きました:8 分後は 16×8+20=148℃ どこが違う?
なぜそう書きたくなる?式に入れれば、いつまでも使えると思ってしまう。
どう確かめる?水は 100℃ でふっとうして、それより上がらない。この式が使えるのは 0≦x≦5 のとき。
気づくコツ:両はしの値だけでなく、途中でいちばん大きく・小さくなる所がないか、グラフで確かめよう。
ここまで理解できている?(前の学習)
つまずいたら、前に学んだところに戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。
- 比例は y=ax。x が1増えると y は a ずつ増え、グラフは原点を通る直線になる。
中1「比例と反比例」を確かめる
ためしに1問:y は x に比例し、x=3 のとき y=-12。比例定数は?
答えを見る
-12÷3=-4
- 移項して、x の項を左に、数の項を右に集めてから、x の係数でわる。
中1「1次方程式」を確かめる
ためしに1問:5=3+b を解くと?
答えを見る
b=2