速さの文章題 014
A地点から峠(とうげ)までは上りで時速3km、峠からB地点までは下りで時速5kmで歩きました。A地点からB地点までは14kmで、全部で3時間20分かかりました。A地点から峠までの道のりを求めなさい。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
A地点から峠までの道のりをxkmとする(峠からBは14-xkm)
ほかの置き方
- 上りにかかった時間をx時間とする(下りは10/3-x時間)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
✏ 答案に書く
単位をそろえる
- 速さが時速なので、かかった時間を「時間」だけで表す。20分は60分の20/60=1/3時間なので、3時間20分=10/3時間
✏ 答案に書く
- 上りの時間:x/3(時間)
- 下りの道のり:14-x(km)
- 下りの時間:(14-x)/5(時間)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 上りの時間 | 時速3km | x/3時間 | x/3 | 時間 |
| 下りの道のり | 14-x | km | ||
| 下りの時間 | 時速5km | (14-x)/5時間 | (14-x)/5 | 時間 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
A地点から峠までの道のりを x km とし、時間は「時間」で表すよ。方程式を選ぼう。
- ヒント1/3:3時間20分は何時間かな? 峠からB地点までは何kmかな?
- ヒント2/3:下りの道のりは 14-x km。その時間は、下りの道のり全体を5でわろう。
✏ 答案に書く
上りにかかった時間と下りにかかった時間の合計が、実際にかかった3時間20分と同じなので、
x/3+(14-x)/5=10/3
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン A 合計
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- x/3+(14-x)/5=10/3
- 5x+3(14-x)=50
- 5x+42-3x=50
- 2x=8
- x=4
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=4 を x/3+(14-x)/5=10/3 に代入すると、
左辺:4/3+(14-4)/5=10/3
右辺:10/3
左辺と右辺が等しいので、x=4 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 10/3 と右辺 10/3 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
Aから峠まで4kmなら、上りは4÷3=4/3時間(1時間20分)。峠からBまでは14-4=10kmで、10÷5=2時間。合わせて3時間20分になり、問題と合う。
✏ 答案に書く
A地点から峠までの道のりは、4kmである。
答え 4km
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おくA地点から峠までの道のりをxkmとする(峠からBは14-xkm)。
- 表す速さが時速なので、かかった時間を「時間」だけで表す。20分は60分の20/60=1/3時間なので、3時間20分=10/3時間
上りの時間:x/3(時間)
下りの道のり:14-x(km)
下りの時間:(14-x)/5(時間) - つなぐ上りにかかった時間と下りにかかった時間の合計が、実際にかかった3時間20分と同じなので、
x/3+(14-x)/5=10/3 - 解くx/3+(14-x)/5=10/3
5x+3(14-x)=50
5x+42-3x=50
2x=8
x=4 - 確かめるx=4 を代入すると、
左辺:4/3+(14-4)/5=10/3
右辺:10/3
左辺と右辺が等しいので、x=4 は方程式の解である。 - 解けたA地点から峠までの道のりは、4kmである。
答え 4km
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、x/3+(14-x)/5 と 10/3 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
上りにかかった時間と下りにかかった時間をたすと、全部の3時間20分になるから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
単位がそろっていないつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:x/3+(14-x)/5=3.2 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?3時間20分を、そのまま3.2時間と書いてしまう。
どう確かめる?xに4を入れると、4/3+2=3.33…時間になり、3.2にならない。20分は60分の20/60=1/3時間なので、3時間20分は10/3時間と書く。
気づくコツ:式を作る前に、km と m、時間と分、L と mL などを1つにそろえよう。
1あたりといくつ分の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:3x+5(14-x)=10/3 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?時間を表すのに、速さと道のりをかけてしまう。
どう確かめる?xに4を入れると、12+50=62 になり、時間の数にならない。時間は 道のり÷速さ なので、上りは x/3 時間と表す。
気づくコツ:全体 = 1あたり × いくつ分。かけるのか、わるのかを3つ組で確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 速さ×時間=道のりだって分かる? 時速・分速・秒速の関係も言えるかな?
小6「速さ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:時速40kmで走るバスが、3時間で進む道のりは何kmですか。
答えを見る
120km
- 1km=1000m、1kg=1000g、1L=1000mL、1時間=60分。覚えているかな?
小3「単位のしくみ(長さ・重さ・かさ・時間)」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1.5kgは何gですか。
答えを見る
1500g
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)