速さの文章題 011
A町からB町までの道のりは24kmです。はじめ時速12kmの自転車で走り、途中から分速80mで歩いたら、全部で2時間45分かかりました。自転車で走った道のりを求めなさい。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
自転車で走った道のりをxkmとする(歩いた道のりは24-xkm)
ほかの置き方
- 自転車で走った時間をx時間とする(歩いた時間は2.75-x時間)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
✏ 答案に書く
単位をそろえる
- 自転車が時速なので、歩く速さも時速に直す。分速80mは1時間(60分)で80×60=4800m=4.8km進むので、時速4.8km
- 時間も「時間」だけで表す。45分は60分の45/60=0.75時間なので、2時間45分=2.75時間
✏ 答案に書く
- 自転車の時間:x/12(時間)
- 歩いた道のり:24-x(km)
- 歩いた時間:(24-x)/4.8(時間)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 自転車の時間 | 時速12km | x/12時間 | x/12 | 時間 |
| 歩いた道のり | 24-x | km | ||
| 歩いた時間 | 時速4.8km | (24-x)/4.8時間 | (24-x)/4.8 | 時間 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
自転車で走った道のりを x km とし、時間は「時間」で表すよ。方程式を選ぼう。
- ヒント1/3:分速80mは時速何kmかな? 2時間45分は何時間かな?
- ヒント2/3:歩いた道のりは 24-x km。歩いた時間を表すとき、速さでわるのは x だけかな、24-x のまとまり全体かな? かっこが必要か確かめよう。
✏ 答案に書く
自転車で走った時間と歩いた時間の合計が、実際にかかった2時間45分(2.75時間)と同じなので、
x/12+(24-x)/4.8=2.75
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン A 合計
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- x/12+(24-x)/4.8=2.75
- 4x+10(24-x)=132
- 4x+240-10x=132
- -6x=-108
- x=18
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=18 を x/12+(24-x)/4.8=2.75 に代入すると、
左辺:18/12+(24-18)/4.8=2.75
右辺:2.75
左辺と右辺が等しいので、x=18 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 2.75 と右辺 2.75 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
自転車で18km走ると18÷12=1.5時間(1時間30分)。残りの24-18=6kmを時速4.8km(分速80m)で歩くと6÷4.8=1.25時間(1時間15分)。合わせて2時間45分になり、問題と合う。
✏ 答案に書く
自転車で走った道のりは、18kmである。
答え 18km(歩いたのは6km)
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく自転車で走った道のりをxkmとする(歩いた道のりは24-xkm)。
- 表す自転車が時速なので、歩く速さも時速に直す。分速80mは1時間(60分)で80×60=4800m=4.8km進むので、時速4.8km
時間も「時間」だけで表す。45分は60分の45/60=0.75時間なので、2時間45分=2.75時間
自転車の時間:x/12(時間)
歩いた道のり:24-x(km)
歩いた時間:(24-x)/4.8(時間) - つなぐ自転車で走った時間と歩いた時間の合計が、実際にかかった2時間45分(2.75時間)と同じなので、
x/12+(24-x)/4.8=2.75 - 解くx/12+(24-x)/4.8=2.75
4x+10(24-x)=132
4x+240-10x=132
-6x=-108
x=18 - 確かめるx=18 を代入すると、
左辺:18/12+(24-18)/4.8=2.75
右辺:2.75
左辺と右辺が等しいので、x=18 は方程式の解である。 - 解けた自転車で走った道のりは、18kmである。
答え 18km(歩いたのは6km)
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、x/12+(24-x)/4.8 と 2.75 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
自転車の時間と歩いた時間をたすと、全部でかかった2時間45分になるから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
単位がそろっていないつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:x/12+(24-x)/80=2.45 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?分速80mも2時間45分も、問題文の数をそのまま使ってしまう。
どう確かめる?xに18を入れると、1.5+0.075=1.575 で2.45にならない。時速と分速、kmとm、時間と分が混ざっているので、分速80m=時速4.8km、2時間45分=2.75時間 にそろえる。
気づくコツ:式を作る前に、km と m、時間と分、L と mL などを1つにそろえよう。
単位がそろっていないつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:x/12+(24-x)/4.8=2.45 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?2時間45分を、そのまま2.45時間と書いてしまう。
どう確かめる?xに18を入れると、1.5+1.25=2.75時間になり、2.45にならない。45分は60分の45/60で0.75時間なので、2時間45分は2.75時間と書く。
気づくコツ:式を作る前に、km と m、時間と分、L と mL などを1つにそろえよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 速さ×時間=道のりだって分かる? 時速・分速・秒速の関係も言えるかな?
小6「速さ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:時速40kmで走るバスが、3時間で進む道のりは何kmですか。
答えを見る
120km
- 1km=1000m、1kg=1000g、1L=1000mL、1時間=60分。覚えているかな?
小3「単位のしくみ(長さ・重さ・かさ・時間)」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1.5kgは何gですか。
答えを見る
1500g
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)