速さの文章題 012
周囲3kmの池のまわりを、AとBが同じ地点から同じ方向に同時に出発しました。Aは分速250m、Bは時速6kmです。AがBにはじめて追いつくのは何分後ですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
AがBに追いつくまでの時間を、x分後とする
ほかの置き方
- Bが進んだ道のりをxmとする(Aはx+3000m)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
✏ 答案に書く
単位をそろえる
- 池の周りの3kmを、分速のmに合わせて3000mに直す
- Bの時速6kmを、Aの分速に合わせて分速に直す。6km=6000m、1時間=60分なので、6000÷60=100で分速100m
✏ 答案に書く
- Aが進んだ道のり:250x(m)
- Bが進んだ道のり:100x(m)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| Aが進んだ道のり | 分速250m | x分 | 250x | m |
| Bが進んだ道のり | 分速100m | x分 | 100x | m |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
同じ方向に進むAが、Bにはじめて追いつく。□に入る式を選ぼう。
□=3000
- ヒント1/3:時速6kmは、分速何mかな?
- ヒント2/3:同じ方向に進むとき、AはBより何m多く進めば追いつくかな?
✏ 答案に書く
同じ方向に進んで追いつくのは、Aの道のりからBの道のりをひいた差が池1周の3000mと同じになるときなので、
250x-100x=3000
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン D 条件
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 250x-100x=3000
- 150x=3000
- x=20
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=20 を 250x-100x=3000 に代入すると、
左辺:250×20-100×20=3000
右辺:3000
左辺と右辺が等しいので、x=20 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 3000 と右辺 3000 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
20分後、Aは250×20=5000m、Bは100×20=2000m進む。差は3000mで、AがBよりちょうど池1周(3km)多く進んで追いつくので、問題と合う。
✏ 答案に書く
AがBに追いつくのは、20分後である。
答え 20分後
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おくAがBに追いつくまでの時間を、x分後とする。
- 表す池の周りの3kmを、分速のmに合わせて3000mに直す
Bの時速6kmを、Aの分速に合わせて分速に直す。6km=6000m、1時間=60分なので、6000÷60=100で分速100m
Aが進んだ道のり:250x(m)
Bが進んだ道のり:100x(m) - つなぐ同じ方向に進んで追いつくのは、Aの道のりからBの道のりをひいた差が池1周の3000mと同じになるときなので、
250x-100x=3000 - 解く250x-100x=3000
150x=3000
x=20 - 確かめるx=20 を代入すると、
左辺:250×20-100×20=3000
右辺:3000
左辺と右辺が等しいので、x=20 は方程式の解である。 - 解けたAがBに追いつくのは、20分後である。
答え 20分後
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、250x-100x と 3000 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
同じ方向に進むと、AがBより1周分多く進んだときに追いつくから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
単位がそろっていないつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:250x-6x=3000 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?Bの時速6kmを分速に直さず、そのまま使ってしまう。
どう確かめる?xに20を入れると、Aは5000m、Bは120(mでもkmでもない数)になる。Bは時速6kmなので1分に100m進む。分速100mにそろえてから式を作る。
気づくコツ:式を作る前に、km と m、時間と分、L と mL などを1つにそろえよう。
ふえる・へるの取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:250x+100x=3000 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?反対方向に進む「出会い」の場面と取り違え、道のりをたしてしまう。
どう確かめる?xに20を入れると、350×20=7000 で3000mをこえる。同じ方向に進むときは、2人の間は道のりの差で開くので、ひき算にする。
気づくコツ:「高い・後・増える」はたす、「安い・前・減る」はひく。場面の向きを確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 速さ×時間=道のりだって分かる? 時速・分速・秒速の関係も言えるかな?
小6「速さ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:時速40kmで走るバスが、3時間で進む道のりは何kmですか。
答えを見る
120km
- 1km=1000m、1kg=1000g、1L=1000mL、1時間=60分。覚えているかな?
小3「単位のしくみ(長さ・重さ・かさ・時間)」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1.5kgは何gですか。
答えを見る
1500g
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)