速さの文章題 009
兄が家を出て時速3.6kmで歩いて行きました。その15分後に弟が分速90mで同じ道を追いかけました。弟が兄に追いつくのは、家から何mの地点ですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
弟が出発してから兄に追いつくまでの時間を、x分後とする
ほかの置き方
- 兄が歩いた時間をx分とする(弟はx-15分)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
✏ 答案に書く
単位をそろえる
- 兄の時速3.6kmを、弟の分速に合わせて分速に直す。3.6km=3600m、1時間=60分なので、3600÷60=60で分速60m
✏ 答案に書く
- 弟が進んだ道のり:90x(m)
- 兄が歩いた時間:x+15(分)
- 兄が進んだ道のり:60(x+15)(m)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 弟が進んだ道のり | 分速90m | x分 | 90x | m |
| 兄が歩いた時間 | x+15 | 分 | ||
| 兄が進んだ道のり | 分速60m | x+15分 | 60(x+15) | m |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
弟が出発してから兄に追いつくまでの時間を x 分とするよ。方程式を選ぼう。
- ヒント1/3:時速3.6kmは、分速何mかな?
- ヒント2/3:兄が歩いた時間は x+15 分。その間に進む道のりを表そう。
✏ 答案に書く
追いついたとき兄と弟は家から同じ地点にいるので、弟が進んだ道のりと兄が進んだ道のりが同じなので、
90x=60(x+15)
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン D 条件
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 90x=60(x+15)
- 90x=60x+900
- 30x=900
- x=30
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=30 を 90x=60(x+15) に代入すると、
左辺:90×30=2700
右辺:60(30+15)=2700
左辺と右辺が等しいので、x=30 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 2700 と右辺 2700 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
弟が出発して30分後、弟は90×30=2700m進む。兄は30+15=45分歩いて、分速60mで60×45=2700m進む。2人とも家から2700mの地点にいて、問題と合う。
✏ 答案に書く
弟が兄に追いつくのは、弟が出発してから30分後である。追いつく地点は、家から 90×30=2700m である。
答え 家から2700m(2.7km)の地点
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく弟が出発してから兄に追いつくまでの時間を、x分後とする。
- 表す兄の時速3.6kmを、弟の分速に合わせて分速に直す。3.6km=3600m、1時間=60分なので、3600÷60=60で分速60m
弟が進んだ道のり:90x(m)
兄が歩いた時間:x+15(分)
兄が進んだ道のり:60(x+15)(m) - つなぐ追いついたとき兄と弟は家から同じ地点にいるので、弟が進んだ道のりと兄が進んだ道のりが同じなので、
90x=60(x+15) - 解く90x=60(x+15)
90x=60x+900
30x=900
x=30 - 確かめるx=30 を代入すると、
左辺:90×30=2700
右辺:60(30+15)=2700
左辺と右辺が等しいので、x=30 は方程式の解である。 - 解けた弟が兄に追いつくのは、弟が出発してから30分後である。追いつく地点は、家から 90×30=2700m である。
答え 家から2700m(2.7km)の地点
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、90x と 60(x+15) を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
追いついたとき兄と弟は同じ場所にいるので、家から進んだ道のりが同じになるから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
単位がそろっていないつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:90x=3.6(x+15) どこが違う?
なぜそう書きたくなる?時速3.6kmを分速に直さず、そのまま使ってしまう。
どう確かめる?xに30を入れると、左は2700、右は162 になる。mとkm、分と時間が混ざっているので、時速3.6km=分速60m にそろえてから結ぶ。
気づくコツ:式を作る前に、km と m、時間と分、L と mL などを1つにそろえよう。
答えを場面に戻していないつまずきやすい段階:「確かめる」
Aさんはこう書きました:答え:30m どこが違う?
なぜそう書きたくなる?方程式の解 x=30 を、そのまま聞かれている道のりにしてしまう。
どう確かめる?x=30 は弟が出発してからの時間(30分)である。xに30を入れると、弟は90×30=2700m進んでいる。聞かれているのは家からの道のりなので、2700mと答える。
気づくコツ:方程式の解が、そのまま答えとは限らないよ。マイナス・小数・人数などを場面に戻して確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 速さ×時間=道のりだって分かる? 時速・分速・秒速の関係も言えるかな?
小6「速さ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:時速40kmで走るバスが、3時間で進む道のりは何kmですか。
答えを見る
120km
- 1km=1000m、1kg=1000g、1L=1000mL、1時間=60分。覚えているかな?
小3「単位のしくみ(長さ・重さ・かさ・時間)」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1.5kgは何gですか。
答えを見る
1500g
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)