速さの文章題 007
静水(せいすい)での速さが時速12kmの船が、川を36km下るのに2時間かかりました。川の流れの速さは時速何kmですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
川の流れの速さを時速xkmとする
ほかの置き方
- 下りの速さを時速xkmとする(流れは時速x-12km)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(km・時間)
✏ 答案に書く
- 下りの速さ(時速):12+x(km)
- 2時間で下る道のり:2(12+x)(km)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 下りの速さ(時速) | 12+x | km | ||
| 2時間で下る道のり | 時速(12+x)km | 2時間 | 2(12+x) | km |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
下りの速さで2時間進んだ道のりが、下った道のりになる。□に入る式を選ぼう。
□=36
- ヒント1/3:川を下るとき、船の速さは静水のときより速くなるかな、遅くなるかな?
- ヒント2/3:下りの速さは 時速(12+x)km。それで2時間進んだ道のりを表そう。
✏ 答案に書く
下りの速さで2時間進んだ道のりが、実際に下った36kmと同じなので、
2(12+x)=36
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン B 2通り
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 2(12+x)=36
- 24+2x=36
- 2x=12
- x=6
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=6 を 2(12+x)=36 に代入すると、
左辺:2(12+6)=36
右辺:36
左辺と右辺が等しいので、x=6 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 36 と右辺 36 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
流れが時速6kmなら、下りの速さは12+6=18で時速18km。2時間で18×2=36km進み、問題と合う。
✏ 答案に書く
川の流れの速さは、時速6kmである。
答え 時速6km
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく川の流れの速さを時速xkmとする。
- 表す下りの速さ(時速):12+x(km)
2時間で下る道のり:2(12+x)(km) - つなぐ下りの速さで2時間進んだ道のりが、実際に下った36kmと同じなので、
2(12+x)=36 - 解く2(12+x)=36
24+2x=36
2x=12
x=6 - 確かめるx=6 を代入すると、
左辺:2(12+6)=36
右辺:36
左辺と右辺が等しいので、x=6 は方程式の解である。 - 解けた川の流れの速さは、時速6kmである。
答え 時速6km
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、2(12+x) と 36 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
船は下りの速さで2時間進んで、36km下ったから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
ふえる・へるの取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:2(12-x)=36 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?流れの向きを取り違え、下りでも流れの分をひいてしまう。
どう確かめる?この式を解くと x=-6 になり、流れの速さがマイナスになる。下りは流れに乗って速くなるので、速さは 12+x。
気づくコツ:「高い・後・増える」はたす、「安い・前・減る」はひく。場面の向きを確かめよう。
かっこ忘れつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:2×12+x=36 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?かっこを付け忘れ、流れの分を1時間分しか入れていない。
どう確かめる?xに6を入れると 24+6=30 で、36kmにならない。下りの速さは1時間あたり 12+x なので、2時間では 2(12+x)。
気づくコツ:「全体を○倍」「全体から○」は、全体をかっこでくくってから計算しよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 速さ×時間=道のりだって分かる? 時速・分速・秒速の関係も言えるかな?
小6「速さ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:時速40kmで走るバスが、3時間で進む道のりは何kmですか。
答えを見る
120km
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)