速さの文章題 006
長さ150mの列車が、長さ450mの鉄橋(てっきょう)を渡り始めてから渡り終わるまでに30秒かかりました。この列車の速さは秒速何mですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
列車の速さを秒速xmとする
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(m・秒)
✏ 答案に書く
- 30秒で進む道のり:30x(m)
- 渡り終えるまでに進む道のり(鉄橋+列車):150+450(m)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 30秒で進む道のり | 秒速xm | 30秒 | 30x | m |
| 渡り終えるまでに進む道のり(鉄橋+列車) | 150+450 | m |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
列車が30秒で進む道のりが、渡り始めから渡り終わるまでに進む道のりになる。□に入る式を選ぼう。
30x=□
- ヒント1/3:渡り終わるのは、列車の先頭と最後尾のどちらが鉄橋を出たときかな?
- ヒント2/3:先頭に注目しよう。渡り始めのとき先頭は鉄橋の入り口にある。渡り終わるとき、最後尾が鉄橋の出口にあるなら、先頭はどこにいるかな? 図にかいて、先頭が進んだ道のりを確かめよう。
✏ 答案に書く
列車が30秒で進む道のりが、鉄橋の長さと列車の長さを合わせた道のりと同じなので、
30x=150+450
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン B 2通り
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 30x=150+450
- 30x=600
- x=20
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=20 を 30x=150+450 に代入すると、
左辺:30×20=600
右辺:150+450=600
左辺と右辺が等しいので、x=20 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 600 と右辺 600 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
秒速20mなら、30秒で20×30=600m進む。鉄橋450mと列車150mを合わせた600mと同じで、先頭が鉄橋に入ってから最後尾が出るまでの道のりになり、問題と合う。
✏ 答案に書く
列車の速さは、秒速20mである。
答え 秒速20m
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく列車の速さを秒速xmとする。
- 表す30秒で進む道のり:30x(m)
渡り終えるまでに進む道のり(鉄橋+列車):150+450(m) - つなぐ列車が30秒で進む道のりが、鉄橋の長さと列車の長さを合わせた道のりと同じなので、
30x=150+450 - 解く30x=150+450
30x=600
x=20 - 確かめるx=20 を代入すると、
左辺:30×20=600
右辺:150+450=600
左辺と右辺が等しいので、x=20 は方程式の解である。 - 解けた列車の速さは、秒速20mである。
答え 秒速20m
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、30x と 150+450 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
渡り始めから渡り終わるまでに、列車は鉄橋の長さと自分の長さを合わせた分だけ進むから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
等しくないものを=でつなぐつまずきやすい段階:「つなぐ」
Aさんはこう書きました:30x=450 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?列車の長さを入れ忘れ、鉄橋の長さだけ進めば渡り終わると考えてしまう。
どう確かめる?xに15を入れると、30秒で450m進む。このとき列車の先頭が鉄橋の出口に着いただけで、最後尾はまだ鉄橋の上にある。渡り終わるには、列車の長さ150mもさらに進む。
気づくコツ:=でつなぐ前に「何と何が同じか」を1文で言ってみよう。言えないうちは=にしないでおこう。
ふえる・へるの取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:30x=450-150 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?列車の長さを、たすのではなくひいてしまう。
どう確かめる?xに10を入れると、30秒で300m進む。これでは先頭が鉄橋の真ん中あたりにしか届かない。列車の長さは、鉄橋の長さにたす。
気づくコツ:「高い・後・増える」はたす、「安い・前・減る」はひく。場面の向きを確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 速さ×時間=道のりだって分かる? 時速・分速・秒速の関係も言えるかな?
小6「速さ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:時速40kmで走るバスが、3時間で進む道のりは何kmですか。
答えを見る
120km
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)