速さの文章題 001
弟が家を出て分速60mで歩いて行きました。その10分後に兄が分速180mの自転車で同じ道を追いかけました。兄は出発してから何分後に弟に追いつきますか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
兄が出発してから弟に追いつくまでの時間を、x分後とする
ほかの置き方
- 追いつく地点までの道のりをxmとする(兄はx/180分、弟はx/60分)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(m・分)
✏ 答案に書く
- 兄が進んだ道のり:180x(m)
- 弟が歩いた時間:x+10(分)
- 弟が進んだ道のり:60(x+10)(m)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 兄が進んだ道のり | 分速180m | x分 | 180x | m |
| 弟が歩いた時間 | x+10 | 分 | ||
| 弟が進んだ道のり | 分速60m | x+10分 | 60(x+10) | m |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
追いついたとき、兄と弟は家から同じ地点にいる。□に入る式を選ぼう。
180x=□
- ヒント1/3:兄が出発してから x 分たったとき、弟は何分歩いているかな?
- ヒント2/3:弟が歩いた時間は x+10 分。その間に分速60mで進む道のりを表そう。
✏ 答案に書く
追いついたとき兄と弟は家から同じ地点にいるので、兄が進んだ道のりと弟が進んだ道のりが同じなので、
180x=60(x+10)
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン D 条件
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 180x=60(x+10)
- 180x=60x+600
- 120x=600
- x=5
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=5 を 180x=60(x+10) に代入すると、
左辺:180×5=900
右辺:60(5+10)=900
左辺と右辺が等しいので、x=5 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 900 と右辺 900 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
兄が出発して5分後、兄は180×5=900m進む。弟は5+10=15分歩いて60×15=900m進む。2人とも家から900mの地点にいて、問題と合う。
✏ 答案に書く
兄が出発してから弟に追いつくのは、5分後である。
答え 5分後
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく兄が出発してから弟に追いつくまでの時間を、x分後とする。
- 表す兄が進んだ道のり:180x(m)
弟が歩いた時間:x+10(分)
弟が進んだ道のり:60(x+10)(m) - つなぐ追いついたとき兄と弟は家から同じ地点にいるので、兄が進んだ道のりと弟が進んだ道のりが同じなので、
180x=60(x+10) - 解く180x=60(x+10)
180x=60x+600
120x=600
x=5 - 確かめるx=5 を代入すると、
左辺:180×5=900
右辺:60(5+10)=900
左辺と右辺が等しいので、x=5 は方程式の解である。 - 解けた兄が出発してから弟に追いつくのは、5分後である。
答え 5分後
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、180x と 60(x+10) を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
追いついたとき兄と弟は同じ場所にいるので、2人が家から進んだ道のりは同じになるから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
ふえる・へるの取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:180x=60x どこが違う?
なぜそう書きたくなる?弟が10分先に出たことを忘れ、2人が同じ時間だけ進んだと考えてしまう。
どう確かめる?この式を解くと x=0 になり、兄が出発したとたんに追いつくことになる。xに5を入れると弟は5分で300mしか進まず、兄の900mと合わない。弟は10分長く歩いているので、弟の時間は x+10 分にする。
気づくコツ:「高い・後・増える」はたす、「安い・前・減る」はひく。場面の向きを確かめよう。
ふえる・へるの取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:180x=60(x-10) どこが違う?
なぜそう書きたくなる?「10分後」という言葉を見て、ひき算にしたくなる。
どう確かめる?xに5を入れると、弟の歩いた時間が5-10=-5分になる。先に出た弟の方が長く歩いているので、x+10 にする。
気づくコツ:「高い・後・増える」はたす、「安い・前・減る」はひく。場面の向きを確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 速さ×時間=道のりだって分かる? 時速・分速・秒速の関係も言えるかな?
小6「速さ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:時速40kmで走るバスが、3時間で進む道のりは何kmですか。
答えを見る
120km
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)