変化の割合 007

変化の割合 007 ★★☆

ボールを静かに落とすと、落ちる距離は落ちはじめてからの時間の2乗に比例し、2 秒間でおよそ 20 m 落ちます。落ちはじめて 1 秒後から 3 秒後までの平均の速さは、秒速およそ何 m ですか。ただし、空気の影響は考えないものとします。

分数は 3/4、負の数は -2 のように書いてね。

わからなくても大丈夫! 下の「ヒントをひとつずつ見る」を押すと、「1. 図」から順に考えられるよ。

どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。

✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。

1. 図

表や図で、ともなって変わる2つの量を見つけよう。x が2倍・3倍になると、y はどうなるかな?

時間と落ちる距離2 秒間で 20 m 落ちる。1 秒後と 3 秒後の落ちた距離は「?」。時間(秒)123距離(m)?20?

平均の速さは(落ちた距離)÷(かかった時間)。1 秒後から 3 秒後までに落ちた距離がわかればいいね。

2. おく

x と y が何の量かを1文で書いて、関係の形を決めよう。2乗に比例するなら y=ax² とおくよ。a は、まだわからない数だね。

やってみよう:形をえらぶ

x と y の関係は、どの形でおける?

おく式の形

✏ 答案に書く

落ちはじめてからの時間を x 秒、落ちる距離を y m とする。

落ちる距離は時間の2乗に比例するから、y=ax2 とおく(問題文)。

解説:a は、まだわからない数。次の「3. 入れる」で、わかっていることを使って決めるよ。

3. 入れる

わかっている x と y の組を、おいた式に入れよう。x² を先に計算するよ。

✏ 答案に書く

x=2 のとき y=20 だから、y=ax2 に代入すると、

20=a×22

4. 求める

おいた式の、まだわからない数(a など)についての方程式になったね。y=ax² なら、両辺を x² の値でわろう。関数が2つあるときは、2つ目の式の数(b や、直線の m・n、k など)も、それぞれ求めるよ。

✏ 答案に書く

4a=20

a=20÷4=5

5. 式にする

求めた数(a など)を、おいた式に戻すと、x と y の関係が1つの式になるよ。

✏ 答案に書く

a=5 を y=ax2 に戻すと、

y=5x2

6. 使う

式ができれば、どんな x でも y がわかる。y から x を求めるときは、x が2つある場合に気をつけよう。

✏ 答案に書く

1 秒後から 3 秒後までの平均の速さは、(落ちた距離)÷(かかった時間)。これは、x が 1 から 3 まで増えるときの変化の割合と同じだ。

x=1 のとき y=5、x=3 のとき y=45。

(変化の割合)=(y の増加量)÷(x の増加量)だから、

45-53-1=402=20

7. 確かめる

はじめの組や、ほかの組に戻して、式が合っているか確かめよう。

✏ 答案に書く

はじめの組、x=2、y=20 を y=5x2 に入れると、y=5×22=20。合っている。

解説:答えを問題の場面に戻すと

1 秒後に 5 m、3 秒後に 45 m の所にいるので、2 秒間に 45-5=40 m 落ちている。40÷2=20 で、平均すると1秒あたり 20 m。はじめの 1 秒間の平均の速さ(秒速 5 m)よりずっと速く、落ちるにつれて速くなるようすと合っている。

✏ 答案に書く

1 秒後から 3 秒後までの平均の速さは、秒速およそ 20 m である。

答え 秒速およそ 20 m

模範答案

答案(ノート)には、右側の文と式を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。

  1. おく落ちはじめてからの時間を x 秒、落ちる距離を y m とする。
    落ちる距離は時間の2乗に比例するから、y=ax2 とおく(問題文)。
  2. 入れるx=2 のとき y=20 だから、y=ax2 に代入すると、
    20=a×22
  3. 求める4a=20
    a=20÷4=5
  4. 式にするa=5 を y=ax2 に戻すと、
    y=5x2
  5. 使う1 秒後から 3 秒後までの平均の速さは、(落ちた距離)÷(かかった時間)。これは、x が 1 から 3 まで増えるときの変化の割合と同じだ。
    x=1 のとき y=5、x=3 のとき y=45。
    (変化の割合)=(y の増加量)÷(x の増加量)だから、
    45-53-1=402=20
  6. 確かめるはじめの組、x=2、y=20 を y=5x2 に入れると、y=5×22=20。合っている。
    1 秒後から 3 秒後までの平均の速さは、秒速およそ 20 m である。
    答え 秒速およそ 20 m

もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)

その形でおける理由を自分の言葉で書く(「2. おく」のふり返り)

自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。

「2. おく」で、y=ax2 とおいたね。
なぜ、その形でおけると言えるのかな? 自分の言葉で書いてみよう。

ヒント:問題文の言葉や、表で x が2倍・3倍になったときの y の変わり方を使って書こう。

模範を見る

問題文に「落ちる距離は時間の2乗に比例し」とあるから。時間を x 秒、距離を y m とすると、y÷x² がいつも同じ数になり、y=ax² とおける。

間違い探し

まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。

この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。

聞かれていることとのずれつまずきやすい段階:「確かめる」

Aさんはこう書きました:45÷3=15 で秒速 15 m どこが違う?

なぜそう書きたくなる?3 秒後までに落ちた距離を、そのまま時間でわってしまう。

どう確かめる?問題の区間は 1 秒後から 3 秒後まで。この間に落ちたのは 45-5=40 m、かかった時間は 3-1=2 秒。

気づくコツ:最後に問題文をもう一度読んで、聞かれている量(x か y か、何の量か)で答えよう。

増加量・変化の割合のまちがいつまずきやすい段階:「求める」

Aさんはこう書きました:a=5 だから秒速 5 m どこが違う?

なぜそう書きたくなる?比例定数 a が、そのまま速さだと思ってしまう。

どう確かめる?y=5x² の変化の割合は一定ではない。1 秒後から 3 秒後では (45-5)÷(3-1)=20 になる。

気づくコツ:(y の増加量)÷(x の増加量)。どちらも「あと-まえ」の順でひき算しよう。

↑ 問題と答えの欄にもどる

よくある間違いをすべて見る

ここまで理解できている?(前の学習)

つまずいたら、前に学んだところに戻っても大丈夫!

この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。

  • 1次関数 y=ax+b の変化の割合はいつも a で一定。グラフは直線。

    ためしに1問:2点 (1, 2)、(3, 10) を通る直線の式は?

    答えを見る

    a=(10-2)÷(3-1)=4、b=2-4=-2 で、y=4x-2

    中2「1次関数」を確かめる
  • 比例は y=ax。x が2倍になると y も2倍。y=ax² は「x² に比例する」関数。

    ためしに1問:y は x に比例し、x=2 のとき y=6。x=5 のとき y は?

    答えを見る

    a=3 で、y=15

    中1「比例」を確かめる

学習指導要領の項目:C(1) ア(イ)/C(1) イ(ア)/C(1) イ(イ)

前の単元・次の単元

  1. 前に学ぶ単元1次関数
  2. いまの単元関数 y=ax²(中3)
  3. 次に学ぶ単元高校の数学へ

関連する単元

分野のつながりは ④関数 のページで見られるよ。