a とグラフの形・いろいろな関数 008
長い坂の上で、ボールを静かに転がしはじめます。同じとき、ボールより 8 m 先を、自転車が同じ向きに秒速 3 m の一定の速さで進んでいます。ボールが転がる距離は時間の2乗に比例し、2 秒間で 2 m 転がります。ボールが自転車に追いつくのは、転がりはじめてから何秒後ですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
表や図で、ともなって変わる2つの量を見つけよう。x が2倍・3倍になると、y はどうなるかな?
道のりは、どちらもボールのスタート地点から測るよ。追いつくのは、2つの道のりが等しくなるとき。
2. おく
x と y が何の量かを1文で書いて、関係の形を決めよう。2乗に比例するなら y=ax² とおくよ。a は、まだわからない数だね。
✏ 答案に書く
ボールが転がりはじめてからの時間を x 秒、ボールのスタート地点から測った道のりを y m とする。
ボールの道のりは時間の2乗に比例するから、y=
自転車は一定の速さで進むので、道のりは時間の1次関数になるから、y=
解説:a・m・n は、まだわからない数。次の「3. 入れる」で、わかっていることを使って決めるよ。
3. 入れる
わかっている x と y の組を、おいた式に入れよう。x² を先に計算するよ。
✏ 答案に書く
ボール:
x=2 のとき y=2 だから、y=
2=
自転車:
x=0 のとき、自転車はボールのスタート地点から 8 m 先にいる。切片 n は 8。
自転車は秒速 3 m なので、1 秒ごとに道のりが 3 m ずつ増える。傾き m は 3。
4. 求める
おいた式の、まだわからない数(a など)についての方程式になったね。y=ax² なら、両辺を x² の値でわろう。関数が2つあるときは、2つ目の式の数(b や、直線の m・n、k など)も、それぞれ求めるよ。
✏ 答案に書く
ボール:
4a=
a=
自転車:
n=
m=
5. 式にする
求めた数(a など)を、おいた式に戻すと、x と y の関係が1つの式になるよ。
✏ 答案に書く
ボール:
a=1/2 を y=
y=
自転車:
m=3、n=8 を y=
y=
6. 使う
式ができれば、どんな x でも y がわかる。y から x を求めるときは、x が2つある場合に気をつけよう。
✏ 答案に書く
2つの式の y を等しいとおくと、12x2=
移項して整理すると、x2-
(x+
x=-2、8
時間は正の数だから、x=8。
x=8 を y=
x=8 は、転がりはじめてから 8 秒後のこと。
7. 確かめる
はじめの組や、ほかの組に戻して、式が合っているか確かめよう。
✏ 答案に書く
ボールの、はじめの組、x=2、y=2 を y=
自転車の、はじめの位置の組、x=0、y=8 を y=
追いついたときの組、x=8、y=32 を y=
解説:答えを問題の場面に戻すと
8 秒後、ボールは (1/2)×8²=32 m、自転車は 8+3×8=32 m の所にいて、同じ位置になる。はじめは自転車が先にいるが、ボールはだんだん速くなり、y=ax² の値は、やがて1次関数の値に追いつき、追いこす。
✏ 答案に書く
ボールが自転車に追いつくのは、転がりはじめてから 8 秒後である。
答え 8 秒後
模範答案
答案(ノート)には、右側の文と式を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。
- おくボールが転がりはじめてからの時間を x 秒、ボールのスタート地点から測った道のりを y m とする。
ボールの道のりは時間の2乗に比例するから、y=ax2 とおく(問題文)。
自転車は一定の速さで進むので、道のりは時間の1次関数になるから、y=mx+ とおく。n - 入れるボール:
x=2 のとき y=2 だから、y=ax2 に代入すると、
2=a×22
自転車:
x=0 のとき、自転車はボールのスタート地点から 8 m 先にいる。切片 n は 8。
自転車は秒速 3 m なので、1 秒ごとに道のりが 3 m ずつ増える。傾き m は 3。 - 求めるボール:
4a=2
a=2÷4= 12
自転車:
n=8
m=3 - 式にするボール:
a=1/2 を y=ax2 に戻すと、
y=12x2
自転車:
m=3、n=8 を y=mx+ に戻すと、n
y=3x+ 8 - 使う2つの式の y を等しいとおくと、12x2=
3x+ 8
移項して整理すると、x2-6x- 16= 0
(x+2)(x- 8)= 0
x=-2、8
時間は正の数だから、x=8。
x=8 を y=12x2 に代入すると、y=12×82= 32
x=8 は、転がりはじめてから 8 秒後のこと。 - 確かめるボールの、はじめの組、x=2、y=2 を y=
12x2 に入れると、y=12×22= 。合っている。2
自転車の、はじめの位置の組、x=0、y=8 を y=3x+ に入れると、y=8 3×0+ 。合っている。8= 8
追いついたときの組、x=8、y=32 を y=3x+ に入れると、y=8 3×8+ 。合っている。8= 32
ボールが自転車に追いつくのは、転がりはじめてから 8 秒後である。
答え 8 秒後
解けたね! どうしてその形でおけたのか、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
その形でおける理由を自分の言葉で書く(「2. おく」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「2. おく」で、y=
なぜ、その形でおけると言えるのかな? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:問題文の言葉や、表で x が2倍・3倍になったときの y の変わり方を使って書こう。
模範を見る
ボールの道のりは時間の2乗に比例するので y=ax²、自転車は一定の速さで進むので y=mx+n とおける(a はボールの式で使ったので、自転車の式は m・n で表す)。追いつくのは、同じ時間に2つの道のりが等しくなるとき。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
聞かれていることとのずれつまずきやすい段階:「確かめる」
Aさんはこう書きました:32 秒後 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?交点の y 座標を、答えにしてしまう。
どう確かめる?「2. おく」で x は時間、y は道のりと決めた。聞かれているのは時間なので、x の値 8 を答える。
気づくコツ:最後に問題文をもう一度読んで、聞かれている量(x か y か、何の量か)で答えよう。
聞かれていることとのずれつまずきやすい段階:「確かめる」
Aさんはこう書きました:x=-2 を選ぶ どこが違う?
なぜそう書きたくなる?2次方程式の解のうち、先に出てきた方を答えてしまう。
どう確かめる?時間は転がりはじめてからなので、正の数。x=8 を選ぶ。
気づくコツ:最後に問題文をもう一度読んで、聞かれている量(x か y か、何の量か)で答えよう。
形の取りちがえつまずきやすい段階:「おく」
Aさんはこう書きました:自転車の道のりを y=3x とする どこが違う?
なぜそう書きたくなる?自転車が 8 m 先から進んでいることを見落としてしまう。
どう確かめる?x=0 のとき、自転車はスタート地点から 8 m の所にいる。切片は 8 で、y=3x+8。
気づくコツ:表で x を2倍・3倍したとき y がどうなるか、x=0 のとき y はいくつかを見ると、どの形でおけるかがわかるよ。
ここまで理解できている?(前の学習)
つまずいたら、前に学んだところに戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。
- 1次関数 y=ax+b の変化の割合はいつも a で一定。グラフは直線。
中2「1次関数」を確かめる
ためしに1問:2点 (1, 2)、(3, 10) を通る直線の式は?
答えを見る
a=(10-2)÷(3-1)=4、b=2-4=-2 で、y=4x-2
- x²+px+q=0 は、左辺を因数分解できるときは、因数分解して「A×B=0 なら A=0 または B=0」で解く。
中3「2次方程式」を確かめる
ためしに1問:x²-2x-8=0 を解くと?
答えを見る
(x+2)(x-4)=0 で x=-2、4
- x²+(a+b)x+ab=(x+a)(x+b)。たして x の係数、かけて定数の項になる2数 a、b をさがす。
中3「因数分解」を確かめる
ためしに1問:x²-5x+6 を因数分解すると?
答えを見る
(x-2)(x-3)