変化の割合 011
ボールを静かに落とすと、落ちる距離は落ちはじめてからの時間の2乗に比例し、3 秒間でおよそ 45 m 落ちます(空気の影響は考えない)。落ちはじめて 2 秒後から 4 秒後までの平均の速さは、落ちはじめてから 2 秒後までの平均の速さの何倍ですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
表や図で、ともなって変わる2つの量を見つけよう。x が2倍・3倍になると、y はどうなるかな?
くらべるのは、同じ 2 秒間の「はじめの 2 秒間」と「次の 2 秒間」の平均の速さだよ。
2. おく
x と y が何の量かを1文で書いて、関係の形を決めよう。2乗に比例するなら y=ax² とおくよ。a は、まだわからない数だね。
やってみよう:形をえらぶ
x と y の関係は、どの形でおける?
- ヒント1/3:x が2倍になると、y は何倍になっているかな? 4倍なら「2乗に比例」だよ。
- ヒント2/3:y÷x² がいつも同じ数になっていれば、y=ax² とおけるよ。
✏ 答案に書く
落ちはじめてからの時間を x 秒、落ちる距離を y m とする。
落ちる距離は時間の2乗に比例するから、y=
解説:a は、まだわからない数。次の「3. 入れる」で、わかっていることを使って決めるよ。
3. 入れる
わかっている x と y の組を、おいた式に入れよう。x² を先に計算するよ。
✏ 答案に書く
x=3 のとき y=45 だから、y=
45=
4. 求める
おいた式の、まだわからない数(a など)についての方程式になったね。y=ax² なら、両辺を x² の値でわろう。関数が2つあるときは、2つ目の式の数(b や、直線の m・n、k など)も、それぞれ求めるよ。
✏ 答案に書く
9a=
a=
5. 式にする
求めた数(a など)を、おいた式に戻すと、x と y の関係が1つの式になるよ。
✏ 答案に書く
a=5 を y=
y=
6. 使う
式ができれば、どんな x でも y がわかる。y から x を求めるときは、x が2つある場合に気をつけよう。
✏ 答案に書く
はじめに、落ちはじめてから 2 秒後までの平均の速さ(x が 0 から 2 まで増えるときの変化の割合)を求める。
x=0 のとき y=0、x=2 のとき y=20。
(変化の割合)=(y の増加量)÷(x の増加量)だから、
20-
次に、2 秒後から 4 秒後までの平均の速さを求める。
x=2 のとき y=20、x=4 のとき y=80。
(変化の割合)=(y の増加量)÷(x の増加量)だから、
80-
2 秒後から 4 秒後までの平均の速さは、はじめの 2 秒間の 30÷10=
7. 確かめる
はじめの組や、ほかの組に戻して、式が合っているか確かめよう。
✏ 答案に書く
はじめの組、x=3、y=45 を y=
解説:答えを問題の場面に戻すと
同じ 2 秒間でも、はじめの 2 秒間は 20 m、次の 2 秒間は 80-20=60 m 落ちる。落ちる距離も 3 倍になっていて、合っている。落ちるにつれて速くなるので、あとの区間ほど平均の速さは大きい。
✏ 答案に書く
2 秒後から 4 秒後までの平均の速さは、落ちはじめてから 2 秒後までの平均の速さの 3 倍である。
答え 3 倍
模範答案
答案(ノート)には、右側の文と式を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。
- おく落ちはじめてからの時間を x 秒、落ちる距離を y m とする。
落ちる距離は時間の2乗に比例するから、y=ax2 とおく(問題文)。 - 入れるx=3 のとき y=45 だから、y=
ax2 に代入すると、
45=a×32 - 求める9a=
45
a=45÷9= 5 - 式にするa=5 を y=
ax2 に戻すと、
y=5x2 - 使うはじめに、落ちはじめてから 2 秒後までの平均の速さ(x が 0 から 2 まで増えるときの変化の割合)を求める。
x=0 のとき y=0、x=2 のとき y=20。
(変化の割合)=(y の増加量)÷(x の増加量)だから、
20-0 2-0 =202= 10
次に、2 秒後から 4 秒後までの平均の速さを求める。
x=2 のとき y=20、x=4 のとき y=80。
(変化の割合)=(y の増加量)÷(x の増加量)だから、
80-20 4-2 =602= 30
2 秒後から 4 秒後までの平均の速さは、はじめの 2 秒間の 30÷10=3 倍。 - 確かめるはじめの組、x=3、y=45 を y=
5x2 に入れると、y=5×32= 。合っている。45
2 秒後から 4 秒後までの平均の速さは、落ちはじめてから 2 秒後までの平均の速さの 3 倍である。
答え 3 倍
解けたね! どうしてその形でおけたのか、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
その形でおける理由を自分の言葉で書く(「2. おく」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「2. おく」で、y=
なぜ、その形でおけると言えるのかな? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:問題文の言葉や、表で x が2倍・3倍になったときの y の変わり方を使って書こう。
模範を見る
問題文に「落ちる距離は…時間の2乗に比例し」とあるから。時間を x 秒、距離を y m とすると、y=ax² とおける。1組の値(3 秒で 45 m)で a が決まる。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
増加量・変化の割合のまちがいつまずきやすい段階:「求める」
Aさんはこう書きました:変化の割合は一定だから 1 倍 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?1次関数と同じように、y=ax² の変化の割合も一定だと思ってしまう。
どう確かめる?0 秒から 2 秒後は (20-0)÷2=10、2 秒後から 4 秒後は (80-20)÷2=30。区間によって変化の割合がちがう。
気づくコツ:(y の増加量)÷(x の増加量)。どちらも「あと-まえ」の順でひき算しよう。
聞かれていることとのずれつまずきやすい段階:「確かめる」
Aさんはこう書きました:80÷20=4 倍 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?落ちはじめから数えた距離どうしをくらべてしまう。
どう確かめる?くらべるのは平均の速さ。2 秒後から 4 秒後に落ちたのは 80-20=60 m で、60÷2=30。
気づくコツ:最後に問題文をもう一度読んで、聞かれている量(x か y か、何の量か)で答えよう。
ここまで理解できている?(前の学習)
つまずいたら、前に学んだところに戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。
- 1次関数 y=ax+b の変化の割合はいつも a で一定。グラフは直線。
中2「1次関数」を確かめる
ためしに1問:2点 (1, 2)、(3, 10) を通る直線の式は?
答えを見る
a=(10-2)÷(3-1)=4、b=2-4=-2 で、y=4x-2
- 比例は y=ax。x が2倍になると y も2倍。y=ax² は「x² に比例する」関数。
中1「比例」を確かめる
ためしに1問:y は x に比例し、x=2 のとき y=6。x=5 のとき y は?
答えを見る
a=3 で、y=15