大石浩之の数学ノート · 方程式
この記事の単元:1次方程式(③方程式)
読書計画の立て方、14日間を1次方程式で組む

Q. 忙しい日があっても、14日間の読書計画はどう立てればよい?
忙しい日に読む量を先に決め、残りを読める日数で分けます。仮に250ページを14日間で読み、忙しい3日を各10ページにすると、残る11日は30+11x=250から1日20ページです。ページ数は時間や理解度を保証しないので、試して予定を変えてかまいません。
1. 読書計画は、読める日を分けるところから
読書計画を立てるときは、ページ数を日数で割る前に、忙しい日を分けます。部活のある日も休みの日も、同じだけ読めるとは限りません。「毎日何ページなら続けられそうか」を、予定表と一緒に考えるのが今回の問いです。
群馬県が2026年10月13日に更新した案内によると、第80回読書週間は10月27日から11月9日までです。主催は読書推進運動協議会。両端の日を含めると14日間になります。この期間を入口に、読みたい本を自分の暮らしへ置く計画を作ります。地域の催しへの参加案内ではなく、家で試せる数学の話です。
文部科学省の2025年4月17日の発表も、勉強や部活動に向き合う中高生を中心に、本に親しむ機会を増やす趣旨を示しています。ただし、同省が毎日のページ数を指定しているわけではありません。ここからの250ページや日程の配分は、すべて学習用の仮の設定です。
250ページの本を、最初から14日間で読むとします。そのうち忙しい3日は各10ページ、残る11日は毎日同じページ数を読む計画です。求めたいのは、残る11日の「1日あたりのページ数」。本の厚さから量を推測するのではなく、読む範囲を確かめて250ページと決めます。
紙1枚の表裏は2ページです。数える単位が気になったら、本の厚さとページ数の記事で確認できます。今回は紙の枚数ではなく、読むページ数をそろえます。目次や解説を含めるかも、計画を立てる人が先に決めてよい条件です。
私、大石浩之(磐田市/不動産業)は、計画の価値は自分を追い込むことではなく、選べる材料が増えることにあると考えています。読み切る日を変えるのか、読む本を変えるのか。その選択を残したまま、まず必要な量を見える形にします。
2. 図・おく・表す・つなぐ:合計250ページを作る
250ページを「忙しい3日に読む分」と「残る11日に読む分」に分けると、方程式の材料が見えます。図では、まだ分からない1日分を「?」で表します。先に答えの数を入れて探すのではなく、何を求めるのかをはっきりさせます。
図:小さな部分を合わせて、全体を見る
図の左右は、同じ本の重ならない部分です。忙しい日に読む部分と、それ以外の日に読む部分を合わせれば、読む範囲の全部になります。読み直した回数はここに足しません。同じページを2回読んでも、本の先へ進んだ量は2ページにはならないからです。
おく:何をxとするか、言葉で決める
残る11日の1日あたりに読むページ数を、xページとします。xは残り全部のページ数でも、読む日数でもありません。この区別が、次の掛け算を決めます。宣言の仕方は1次方程式の考え方にもつながります。
表す:単位をそろえ、1日分から全体へ
今回はページと日を使い、途中で枚や時間へ変えません。忙しい日は、1日あたり10ページを3日分で30ページ。残る日は、1日あたりxページを11日分で11xページです。「1あたり×いくつ分=全体」という、小学校の単位量あたりの考え方を使っています。
| 日を分ける | 1日あたり | 日数 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 忙しい日 | 10ページ | 3日 | 30ページ |
| 残る日 | xページ | 11日 | 11xページ |
つなぐ:等号は「合計が全体と同じ」の印
30ページと11xページの合計が250ページなので、30+11x=250とつなぎます。等号の理由は「合計」です。左辺も右辺も同じ本の読む範囲をページ数で表しています。計算を始める合図ではなく、二つの量が等しいという関係です。
30+xにすると、残る11日分ではなく1日分しか足せません。14xにすると、忙しい3日まで同じ量として扱ってしまいます。どちらも計算の速さの問題ではありません。式の各部分を表のどの欄に戻せるかで、条件との違いを見つけられます。
3. 解く・確かめる・解けた:1日20ページを吟味する
30+11x=250を解くと、残る11日は1日20ページという計画になります。答えの20だけで終わらず、式への代入と、実際の日程に合うかの確認を分けて行います。
解く:両辺に同じ操作をする
両辺から30を引くと、11x=220です。左右から同じ量を引くので、等しい関係は保たれます。次に両辺を11で割ると、x=20となります。11日分を等しく分けて1日分に戻した、と数量でも説明できます。
確かめる:元の式へ20を戻す
xに20を代入すると、左辺は30+11×20=30+220=250。右辺の250と一致します。忙しい3日分の30ページを足し忘れていないことも、この確認で見えます。解いた後は元の式へ戻す、という順序です。
解けた:答えを日程へ戻す
20は正の整数なので、ページ単位で区切る今回の計画に使えます。3日と11日で14日、各10ページを3回と各20ページを11回で250ページです。仮の日程では、10月29日、11月3日、11月7日を忙しい日にしました。実際の学校や家庭の予定を示すものではありません。
意外なのは、250を14で均等に割る必要がなかったことです。先に忙しい日の量を決めると、残りに必要な量を求められます。ただし、20ページ読める時間が本当にあるかは、この方程式からは出てきません。「数字が合う」と「生活の中で続く」は、別に確かめます。
もし1日分の答えが小数になったら、ページの途中で毎回止める必要はありません。整数のページ数へ分け直し、最後に合計が目標と一致するかを確かめます。切り上げた数をすべての日に使うと、予定の合計が本のページ数を超えることもあります。「計算上の均等な量」と「本に付箋を挟める区切り」を分けて考えます。
章の終わりで止めたいなら、同じページ数という条件自体を変えてもかまいません。その場合、この式の20は目安になります。最初に決めた条件を変えたと分かっていれば、答えに無理に生活を合わせる必要はありません。
4. 読めなかった日は、条件を変えて計画し直す
読書計画は、実際に読めた量に合わせて作り直せます。予定どおりに進まない日があっても、計算の失敗や本人の価値の問題にしません。残っているページ数と日数を、新しい出発点にします。
たとえば、途中で止まったときは「ここまで読んだページ数」「これから読むページ数」「これから使える日」を分けて書きます。昨日の不足だけを翌日に押し込むと、その日の予定を見落とします。先に残る日を眺め、少なく読む日を決め直すほうが、式の意味も追いやすくなります。
同じ20ページでも、図の多い章と知らない言葉の多い章では、かかる時間が違うかもしれません。考え込んだり、前のページへ戻ったりする時間もあります。このモデルはページ数を足し合わせるためのもので、読む速さや理解度を測る道具ではありません。
私は、読了日を守るために話の面白さを置き去りにする計画には迷いがあります。一方で、予定が見えず手を付けにくいときには、1日分の目安が助けになるとも考えます。だから、20ページを命令にせず「この量ならどう感じるか」を試す材料にしたいのです。
目標を変えるときは、期間を延ばす、本を選び直す、今回は読みたい章に範囲を絞る、といった選択があります。どれがよいかは方程式が決めません。数字が示す条件を見て、自分で決める部分を残します。計画は変更してよいものです。
5. 今日、本と予定表を一緒に開いてみる
今日できる確認は、読む範囲と忙しい日を紙に書くことです。まず本を開いて範囲を決め、次に予定表へ使える日を並べます。全日を同じ量にする前に、短くしか読めない日がないかを見ます。
紙には「全部で何ページ」「少なく読む日は何日で、各何ページ」「残る日は何日」の三つを書きます。残る日の1日分をxページとおき、部分の合計が全体と等しくなる式を作ります。式を解いたら代入し、最後にそのページ数を実際の本で開いて、分量を眺めます。
文章から数量を取り出す練習には、1次方程式の問題一覧が使えます。学ぶ順番を確かめたいときは、1次方程式の単元トップへ戻れます。また、決まった分と残る分を分ける見方は、文化祭の予算を考える記事にも登場します。場面が変わっても、何と何が等しいかを言葉にする手順は共通です。
14日後に本を閉じることだけを、今日の成果にしなくてもよいと私は考えます。忙しい日を含めて自分の予定が見えたなら、それも得られた材料です。読みたい気持ちと暮らしの都合を、図と式の両方で確かめてください。
日程などの公表内容は変更される場合があります。出典は2026年10月17日に確認しました。教材の日程とページ数は仮定であり、読書の効果や読了を保証するものではありません。
よくある疑問
毎日同じページ数を読まないといけませんか?
同じでなくてかまいません。今回は忙しい3日を10ページ、それ以外を20ページに分けました。毎日同じ量にする条件は、残る11日だけに使っています。章の区切りに合わせて量を変える場合も、読む予定の合計が範囲全体と合うかを確認できます。計画は自分の予定に合わせて選ぶものです。
1日分の答えが小数になったら、どうしますか?
計算上の均等な量と、実際に区切れるページ数を分けます。整数のページ数を読む日へ配分し直し、合計が読む範囲と一致するか確かめます。すべての日を同じ数だけ切り上げると、合計が多くなる場合があります。章の終わりで止めたい場合は、均等に読むという条件を変えてもかまいません。
予定した日に読めなかったら、翌日に倍読むべきですか?
翌日にまとめる必要はありません。実際に読めた量を確認し、残るページ数と、これから使える日を並べ直します。忙しい日を先に分けて、新しい計画を立てられます。負担が大きければ期間や読む範囲を変える選択もあります。ページ数の達成だけで、読書の楽しさや理解度を判断しません。
参考にした一次資料
- 群馬県|令和8年度「読書週間」における県内図書館のイベント開催について
2026年10月17日確認。2026年10月13日更新。第80回、10月27日〜11月9日、主催団体を本文・読書週間欄で確認。
- 文部科学省|「子供の読書キャンペーン #あなたと読みたい1冊」を実施します
2026年10月17日確認。2025年4月17日発表。趣旨欄で勉強や部活動に向き合う中高生を中心に読書機会を増やすことを確認。ページ数や所要時間の根拠には使わない。
資料確認日:2026-10-17。例題の金額・人数・場面は学習用の設定です。実際の価格や学校の決まりは、それぞれの条件を確認してください。