過不足・配分の文章題 003
体育館の長いすに、1脚に5人ずつ座ると8人が座れません。1脚に6人ずつ座ると、ちょうど長いすが2脚余ります。長いすの数と人数を求めなさい。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
長いすの数をx脚とする
ほかの置き方
- 座る人数をx人とする(長いすは (x-8)/5 脚とも x/6+2 脚とも表せる)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(人・脚)
✏ 答案に書く
- 5人ずつ座る人数:5x(人)
- 5人ずつのときの全体の人数:5x+8(人)
- 6人ずつのとき使う長いす:x-2(脚)
- 6人ずつのときの全体の人数:6(x-2)(人)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 5人ずつ座る人数 | 5人 | x脚 | 5x | 人 |
| 5人ずつのときの全体の人数 | 5x+8 | 人 | ||
| 6人ずつのとき使う長いす | x-2 | 脚 | ||
| 6人ずつのときの全体の人数 | 6人 | x-2脚 | 6(x-2) | 人 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
長いすの数を x 脚とするよ。5人ずつ座るときと6人ずつ座るときの全体の人数を考えて、方程式を選ぼう。
- ヒント1/3:5人ずつのときと6人ずつのときで、変わらないのは何かな? 座れない8人や、余る2脚の長いすは、どちらの場面の話か確かめよう。
- ヒント2/3:6人ずつ座るとき、使う長いすは x-2 脚。そこに座る人数を表してみよう。
✏ 答案に書く
座り方を変えても、全体の人数は同じなので、
5x+8=6(x-2)
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン B 2通り
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 5x+8=6(x-2)
- 5x+8=6x-12
- 5x-6x=-12-8
- -x=-20
- x=20
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=20 を 5x+8=6(x-2) に代入すると、
左辺:5×20+8=108
右辺:6(20-2)=108
左辺と右辺が等しいので、x=20 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 108 と右辺 108 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
長いすが20脚なら、5人ずつで100人座れて8人が座れないので、全部で108人。6人ずつなら、使う長いすは18脚で108人がちょうど座れ、2脚余る。どちらも108人で、問題と合う。
✏ 答案に書く
長いすの数は、20脚である。
答え 長いす20脚、108人
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく長いすの数をx脚とする。
- 表す5人ずつ座る人数:5x(人)
5人ずつのときの全体の人数:5x+8(人)
6人ずつのとき使う長いす:x-2(脚)
6人ずつのときの全体の人数:6(x-2)(人) - つなぐ座り方を変えても、全体の人数は同じなので、
5x+8=6(x-2) - 解く5x+8=6(x-2)
5x+8=6x-12
5x-6x=-12-8
-x=-20
x=20 - 確かめるx=20 を代入すると、
左辺:5×20+8=108
右辺:6(20-2)=108
左辺と右辺が等しいので、x=20 は方程式の解である。 - 解けた長いすの数は、20脚である。
答え 長いす20脚、108人
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、5x+8 と 6(x-2) を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
5人ずつで考えても6人ずつで考えても、座る人の数は同じだから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
1あたりといくつ分の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:5x+8=6x-2 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?「長いすが2脚余る」を「2人」と読み、長いすの数と人数をまぜてしまう。
どう確かめる?この式を解くと x=10。長いす10脚なら5人ずつで58人。6人ずつなら長いす9脚と4人になり、2脚は余らない。余るのは長いすなので、座る長いすを x-2 脚とする。
気づくコツ:全体 = 1あたり × いくつ分。かけるのか、わるのかを3つ組で確かめよう。
ふえる・へるの取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:5x-8=6(x-2) どこが違う?
なぜそう書きたくなる?「座れない」を「足りない」と感じて、8をひいてしまう。
どう確かめる?解くと x=4。長いす4脚なら5人ずつで20人分の席があるのに、人数は12人となり「8人が座れない」に合わない。座れない人がいるなら、人数は 5x より多い。
気づくコツ:「高い・後・増える」はたす、「安い・前・減る」はひく。場面の向きを確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 1あたり×いくつ分=全体だって分かる? 代金・速さ・仕事の部品の作り方だよ。
小5「単位量あたりの大きさ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1個95円のゼリーを8個買うと、代金は何円ですか。
答えを見る
760円
- わからない数を□として式に書けるかな? xも□と同じだよ。
小4「□を使った式」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:あめを□個持っていました。友だちから35個もらったので、90個になりました。□に当てはまる数を求めましょう。
答えを見る
55個
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)