比・比例式の文章題 003
兄と弟の所持金の比は5:3で、兄は2000円持っています。兄が弟に何円か渡すと、2人の所持金は等しくなりました。兄が弟に渡したのは何円ですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
兄が弟に渡した金額をx円とする
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(円)
✏ 答案に書く
- 弟のはじめの所持金:2000×3/5(円)
- 渡したあとの兄:2000-x(円)
- もらったあとの弟:1200+x(円)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 弟のはじめの所持金 | 2000×3/5 | 円 | ||
| 渡したあとの兄 | 2000-x | 円 | ||
| もらったあとの弟 | 1200+x | 円 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
兄が弟に渡した金額を x円とするよ。方程式を選ぼう。
- ヒント1/3:弟ははじめに何円持っているかな? 兄と弟の比は5:3だね。
- ヒント2/3:渡したあとの兄は 2000-x 円。弟はいくらになるかな?
✏ 答案に書く
渡したあとの兄と、もらったあとの弟の所持金が等しくなると、問題に書いてあるので、
2000-x=1200+x
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン D 条件
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 弟のはじめの所持金は 2000×3/5=1200
- 2000-x=1200+x
- -x-x=1200-2000
- -2x=-800
- x=400
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=400 を 2000-x=1200+x に代入すると、
左辺:2000-400=1600
右辺:1200+400=1600
左辺と右辺が等しいので、x=400 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 1600 と右辺 1600 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
兄が400円渡すと、兄は2000-400=1600円、弟は1200+400=1600円で等しくなる。はじめの比 2000:1200=5:3 も合い、問題と合う。
✏ 答案に書く
兄が弟に渡した金額は、400円である。
答え 400円(渡したあとは2人とも1600円)
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく兄が弟に渡した金額をx円とする。
- 表す弟のはじめの所持金:2000×3/5(円)
渡したあとの兄:2000-x(円)
もらったあとの弟:1200+x(円) - つなぐ渡したあとの兄と、もらったあとの弟の所持金が等しくなると、問題に書いてあるので、
2000-x=1200+x - 解く弟のはじめの所持金は 2000×3/5=1200
2000-x=1200+x
-x-x=1200-2000
-2x=-800
x=400 - 確かめるx=400 を代入すると、
左辺:2000-400=1600
右辺:1200+400=1600
左辺と右辺が等しいので、x=400 は方程式の解である。 - 解けた兄が弟に渡した金額は、400円である。
答え 400円(渡したあとは2人とも1600円)
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、2000-x と 1200+x を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
兄が渡したあとのお金と、弟がもらったあとのお金が同じになるから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
ふえる・へるの取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:2000-x=1200 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?渡したお金が、弟の所持金に加わることを入れ忘れる。
どう確かめる?解くと x=800。xに800を入れると兄は1200円、弟は1200+800=2000円になり、今度は弟のほうが多い。渡したお金は弟にたす。
気づくコツ:「高い・後・増える」はたす、「安い・前・減る」はひく。場面の向きを確かめよう。
もとにする量の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:2000-x=2000×5/3+x どこが違う?
なぜそう書きたくなる?弟の所持金を求めるとき、比の順番を逆にしてしまう。
どう確かめる?弟の所持金が 2000×5/3=約3333円となり、兄の2000円より多くなる。比5:3では兄のほうが多いので、弟は 2000×3/5 と計算する。
気づくコツ:「○の△割」の○がもとにする量だよ。何の割合なのかを言葉で確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- a:b=c:d のとき、外側の積=内側の積になるって分かる?
小6「比」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:赤いビーズが12個、青いビーズが18個あります。赤と青の個数の比を、できるだけ小さい整数の比で表しましょう。また、その比の値を求めましょう。
答えを見る
2:3(比の値は2/3)
学習指導要領の項目:内容の取扱い ⑷(比例式)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)