大石浩之の数学ノート · 相似・円・三平方
この記事の単元:相似(⑦相似・円・三平方)
磐田ウォーキングマップ、寄り道は何m増える?

Q. 磐田のコースで寄り道したら、何m長くなる?
市のウォーキングマップでコースを選び、地理院地図で同じ分岐点と合流点の経路を測ります。増える距離は、寄り道の経路から元の経路を引いた長さです。仮の縮尺1:10000で5cmと3cmなら、差の2cmは200m。往復する寄り道は帰りの分も数えます。
1. 磐田の10コースから、歩く場所を選ぶ
磐田市の「ウォーキングマップ」は、市内全10地区の10コースを紹介しています。市のページの更新日は2026年9月29日です。冊子は市内交流センターや体育施設等に設置され、同じページから地区ごとのPDFも開けます。更新日を、マップが初めて公開された日とは決めつけません。
掲載PDFには「見付天神としっぺい」や「磐田香りの博物館と仿僧川」があります。家族で見付周辺を歩くなら、まず磐田市のウォーキングマップを開き、気になるコースを一つ選びます。出発地点と訪ねたい場所を見つけるところからで十分です。
ここで考えたいのは、「コースの途中で寄り道すると、何m長くなるか」です。寄り道の目的地までの距離と、全体に増える距離は同じとは限りません。別の道を通って先の交差点へ合流するなら、歩かなくなる元の区間もあるからです。地図の二つの線を比べると、足すだけでは答えにならない場面が見えてきます。
香りの博物館を目的にする場合は、歩く距離に加えて滞在の予定も分けて考えます。香りの体験料金を4人分で考える記事は、家族の予定を量に分ける別の例です。料金や開館状況は、出発前に施設の最新案内で確認してください。
2. 地理院地図では、曲がり角をたどる
国土地理院の地理院地図には、任意の経路や2地点間の距離を測る機能があります。市のマップで行き先を選び、地理院地図で道の形を確かめると、目的地の案内と距離の計測を分担できます。機能の根拠は国土地理院の「計測」の説明です。
地理院地図で「見付天神」などの場所を探し、市のPDFと道路や目印を見比べます。計測の距離を選んだら、出発点、曲がり角、到着点という順に道をたどります。最初と最後の2点だけを結ぶと、途中の曲がり道を省いた線になってしまいます。川や建物を横切る線を、歩ける道と取り違えないようにします。
測った結果を比べるときは、同じ道をたどれているかも見直します。道路の片側から反対側へ渡る位置や、施設の入口をどこに置いたかで、経路は変わります。数字が違っても、すぐに計算間違いと決めず、まず地図に置いた点を順に確かめてください。
次に、寄り道へ分かれる点をA、元のコースへ戻る点をBと決めます。元のAからBと、寄り道してAからBへ行く経路を、別々に測ってメモします。始点と終点をそろえるのは、違う区間を比べないためです。目的地がコースの外にあるだけで、必ず往復になるわけではありません。
画面を拡大すると、定規で測った道路の長さは変わります。でも現地の道が伸びたわけではありません。画面のcmを使う場合は、同じ画面内のスケールバーと比べます。地図だけを拡大した画像に、拡大前の縮尺の数字を当てはめることはできません。以下では仕組みを見やすくするため、仮の縮尺を使います。
3. 縮尺1:10000なら、1cmが100m
縮尺1:10000の地図は、地図上の1cmが実際の10000cmに対応する図です。100cmが1mなので、10000cmは100mです。縮尺の比は同じ単位で比べます。「1cm:100m」を単位を外して1:100と書くと、別の比になってしまいます。
ここからの距離と道の形は学習用の仮定です。磐田市のPDFの縮尺や、見付の道路を実測した値ではありません。平らな範囲の道を、同じ倍率で縮めた図として扱います。地球全体を一枚に描くときのひずみまで、相似で厳密に表せるという意味ではありません。
図1では地図の三角形の辺2cm、3cm、4cmに、実際の200m、300m、400mが対応します。どの辺もcmへ直して比べれば1:10000です。形を保って拡大・縮小した図形を相似といい、対応する辺の長さの比を相似比といいます。地図では、道の長さを同じ割合で縮める考え方に使えます。
まず「1cmが100m」と分かれば、3cmの道は100mを3個分で300mです。式では3×10000=30000cm、30000÷100=300mとなります。3を10000倍した結果は、まだcmです。数字だけ先に計算せず、単位を一緒に置くと途中で意味を見失いにくくなります。
対応する辺を見つける練習は、相似の「同じ形を見つける」章で確かめられます。用紙を拡大するときも長さの倍率が働きますが、面積は別の量です。A4をA3に拡大する記事と違い、今回測るのは線に沿った長さなので、倍率を2回掛けません。
4. 寄り道の500mを、丸ごと足さない
寄り道で増える距離は、同じ分岐点Aと合流点Bの間で比べます。仮の地図で、元の道が3cm、寄り道する道が合計5cmだったとしましょう。縮尺は図1と同じ1:10000です。全体の歩く距離に増えるのは、500mでしょうか。それとも別の長さでしょうか。
元の区間は3×100=300mです。寄り道する区間は、2cmと3cmを足して5cm。5×100=500mになります。寄り道を選ぶと300mの区間を歩かず、代わりに500mの区間を歩きます。したがって増加分は、500−300=200mです。500mをそのまま加えると、元の区間まで二重に数えます。
地図上で先に引いても確かめられます。5−3=2cmだから、2×100=200mです。すべての長さを同じ倍率で換算しているので、「換算してから引く」と「引いてから換算する」が一致します。式の順番を変えて答えが同じになる理由は、同じ縮尺で比べていることにあります。
同じ分岐点まで戻る寄り道なら、考え方を変えます。片道が仮に200mで、帰りも同じ道を通るなら、増加分は200×2=400mです。先へ合流する図2の200mと混ぜないようにしよう。「往復するか、先で合流するか」を先に図へ描くことが、計算の選び分けになります。
測量に相似を使う説明は、相似を身のまわりで使う章に続きます。地図の計算で大切なのは、求めたい量を「寄り道の道のり」か「増える道のり」かまで言葉にすることです。
5. 200mの答えを、家族の段取りに戻す
地図から求めた200mは、歩行時間や疲れ方を保証する数字ではありません。坂、信号待ち、休憩、立ち寄り先で過ごす時間は、平面上の距離だけでは決まりません。地図で道がつながっていても、通行できるか、歩道や横断場所があるかは別に確認が必要です。
坂の高さを考えたときの地図との違いは、水平距離と斜距離を300mの坂で比較する記事で、断面の直角三角形から確かめられます。
私は大石浩之(磐田市/不動産業)です。私は、市のマップで行き先の候補を選べるのは良いと考えます。その上で、家族の予定に使うなら、帰る道と休む場所を書き足したい。何km歩けるかより、家族が無理なく帰れる段取りを先に決める。計算が合っても、帰りの余力がなくなれば予定としては困るからです。これは現地で歩いた体験談ではなく、私の考えです。
寄り道の楽しみを距離だけで削ってよいのか、私は迷います。短い道がいつでも良いとは思いません。だから距離を「行く・行かない」の命令にせず、家族と話す材料にしたい。200m増えると分かれば、休憩を入れる、寄る場所を一つにする、といった選び方ができます。
測る誤差もあります。仮の1:10000の地図では、定規の1mmは実際の10mに当たります。画面の線の太さや、曲がり角をどこに置くかでも結果はずれます。「ちょうど200m」と言い切れるのは仮定した図の計算です。現実の計測結果なら、測り方に見合う桁に丸めて「約」を付けます。
6. 今日、二つの経路を一枚に残す
磐田のウォーキングマップを使う最初の一歩は、一つのコースの分岐点と合流点を決めることです。今日出掛ける必要はありません。市のPDFと地理院地図を見比べて、地図の上で寄り道案を一つ作れば、相似と縮尺を自分の問いに使えます。
- 市のマップでコース名と、訪ねたい場所を一つ書く。
- 地理院地図で元の経路と寄り道経路をたどり、AとBをそろえる。
- 両方の距離と差を、mなど同じ単位で記録する。
- 往復の有無、休憩場所、帰る経路を家族と確かめる。
数字の横には、計測した日と「仮の計算」「地図での計測」の区別も残します。答えの理由を練習したいときは、相似の活用問題26へ進めます。寄り道は何m増えるのか。二つの道を同じ条件で比べれば、案内されたコースを、自分でも選んで考えるコースへ変えられます。
資料は2026年10月12日に確認しました。掲載内容や道路の通行状況は変わることがあります。実際に歩く際は市・施設の最新案内と現地の表示を確認し、判断できない通行条件は管理者へ問い合わせてください。
よくある疑問
磐田市のウォーキングマップはどこで入手できますか?
磐田市の公式ページから、10地区のコースごとのPDFを開けます。冊子は市内交流センターや体育施設等に設置されています。2026年10月12日確認時点のページ更新日は9月29日です。冊子の在庫や受け取り可能な時間は掲載内容だけでは確定できないため、必要なら訪問先へ確認します。
スマートフォンの画面を定規で測ってもよいですか?
画面上の長さだけでは実際の距離は決まりません。同じ表示状態のスケールバーと比べるか、地理院地図の計測を使います。拡大・縮小すれば画面上のcmは変わります。縮尺1:10000の例は仕組みを学ぶための仮定で、市のPDFや手元のスマートフォン画面がその縮尺であるという意味ではありません。
寄り道の距離は、いつでも2倍すればよいですか?
同じ分岐点まで同じ道で戻る場合は、片道の距離を2倍します。先の地点で元のコースに合流する場合は、寄り道の経路から歩かなくなる元の区間を引きます。仮に500mの道へ替えて300mの区間を通らなくなるなら、増加分は200mです。出発点と合流点をそろえて比べると、二重に数えるのを防げます。
参考にした一次資料
- 磐田市|ウォーキングマップ
2026年10月12日確認。更新日2026年9月29日、全10地区・10コース、冊子設置先と地区別PDFの掲載を確認。新規公開日とは断定しない。
- 国土地理院|計測(地理院地図の使い方)
2026年10月12日確認。「用途」で任意の経路や2地点間の距離を計測できることを確認。ページの公表日は表示なし。
資料確認日:2026-10-12。例題の金額・人数・場面は学習用の設定です。実際の価格や学校の決まりは、それぞれの条件を確認してください。