割合の文章題 006
ある品物に、原価(げんか)の7割の利益を見込んで(みこんで)定価をつけました。売れ残ったので定価の3割引きで売ったところ、利益は285円でした。原価を求めなさい。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
品物の原価をx円とする
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(円)
✏ 答案に書く
- 定価:1.7x(円)
- 売った値段:1.7x×0.7(円)
- 利益:1.7x×0.7-x(円)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 定価 | x円 | 1.7倍(1+0.7) | 1.7x | 円 |
| 売った値段 | 1.7x円 | 0.7倍(1-0.3) | 1.7x×0.7 | 円 |
| 利益 | 1.7x×0.7-x | 円 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
原価を x 円とするよ。売った値段と利益の関係を考えて、方程式を選ぼう。
- ヒント1/3:定価は原価の何倍かな? 3割引きで売った値段は、定価の何倍かな?
- ヒント2/3:売った値段は 1.7x×0.7 円だね。利益の285円は、どの金額とどの金額から求められるかな?
✏ 答案に書く
売った値段から原価をひいた利益が、実際の利益285円と同じなので、
1.7x×0.7-x=285
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン B 2通り
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 1.7x×0.7-x=285
- 1.19x-x=285
- 0.19x=285
- x=1500
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=1500 を 1.7x×0.7-x=285 に代入すると、
左辺:1.7×1500×0.7-1500=285
右辺:285
左辺と右辺が等しいので、x=1500 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 285 と右辺 285 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
原価が1500円なら、定価は1500×1.7=2550円。その3割引きは2550×0.7=1785円で、利益は1785-1500=285円になり、問題と合う。
✏ 答案に書く
品物の原価は、1500円である。
答え 1500円
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく品物の原価をx円とする。
- 表す定価:1.7x(円)
売った値段:1.7x×0.7(円)
利益:1.7x×0.7-x(円) - つなぐ売った値段から原価をひいた利益が、実際の利益285円と同じなので、
1.7x×0.7-x=285 - 解く1.7x×0.7-x=285
1.19x-x=285
0.19x=285
x=1500 - 確かめるx=1500 を代入すると、
左辺:1.7×1500×0.7-1500=285
右辺:285
左辺と右辺が等しいので、x=1500 は方程式の解である。 - 解けた品物の原価は、1500円である。
答え 1500円
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、1.7x×0.7-x と 285 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
3割引きで売った値段から原価をひいたものが、もうけの285円だから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
等しくないものを=でつなぐつまずきやすい段階:「つなぐ」
Aさんはこう書きました:1.7x×0.7=285 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?売った値段そのものを利益だと考え、原価をひき忘れる。
どう確かめる?この式ではx=239.4…と半端な数になる。xに1500を入れると、1.7x×0.7 は1785円で、これは売った値段。利益は売った値段から原価をひいた額だと見直そう。
気づくコツ:=でつなぐ前に「何と何が同じか」を1文で言ってみよう。言えないうちは=にしないでおこう。
もとにする量の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:x×(1+0.7-0.3)-x=285 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?7割増やして3割引くので、合わせて4割増えると考えてしまう。
どう確かめる?この式ではx=712.5と半端な数になる。xに1500を入れて順に計算すると、定価2550円、その3割引きは1785円。3割引きは定価の3割なので、定価にかけると見直そう。
気づくコツ:「○の△割」の○がもとにする量だよ。何の割合なのかを言葉で確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- もとの量×割合=くらべる量だって分かる? 2割引きは×0.8だよ。
小5「割合・百分率」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1500mLのジュースのうち、40%を飲みました。飲んだのは何mLですか。
答えを見る
600mL
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)