割合の文章題 004
原価(げんか)1500円の品物に、原価のx割の利益を見込んで(みこんで)定価をつけ、定価の2割引きで売ったところ、原価の12%の利益がありました。xを求めなさい。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
見込んだ利益をx割とする
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
金額は円でそろっているよ。割と%は、x割=x/10、12%=0.12 と小数に直して使おう
✏ 答案に書く
- 定価:1500(1+x/10)(円)
- 売った値段:1500(1+x/10)×0.8(円)
- 原価の12%の利益があるときの売値:1500×1.12(円)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 定価 | 1500円 | (1+x/10)倍 | 1500(1+x/10) | 円 |
| 売った値段 | 1500(1+x/10)円 | 0.8倍(1-0.2) | 1500(1+x/10)×0.8 | 円 |
| 原価の12%の利益があるときの売値 | 1500円 | 1.12倍(1+0.12) | 1500×1.12 | 円 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
見込んだ利益を x 割とするよ。定価の2割引きで売ると、原価の12%の利益が出た。方程式を選ぼう。
- ヒント1/3:原価→定価→売った値段と、値段がどう変わったかを順に追ってみよう。利益は、どの値段とどの値段の差かな?
- ヒント2/3:定価は 1500(1+x/10) 円。売った値段はその2割引きだよ。2割引きの値段は、定価の何倍かな?
✏ 答案に書く
定価の2割引きで売った値段が、原価に12%の利益を加えた値段と同じなので、
1500(1+x/10)×0.8=1500×1.12
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン B 2通り
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- 1500(1+x/10)×0.8=1500×1.12
- 1200(1+x/10)=1680
- 1+x/10=1.4
- x/10=0.4
- x=4
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=4 を 1500(1+x/10)×0.8=1500×1.12 に代入すると、
左辺:1500(1+4/10)×0.8=1680
右辺:1500×1.12=1680
左辺と右辺が等しいので、x=4 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 1680 と右辺 1680 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
4割の利益を見込むと、定価は1500×1.4=2100円。その2割引きは2100×0.8=1680円。1680-1500=180円の利益は、原価1500円の12%(1500×0.12=180円)になり、問題と合う。
✏ 答案に書く
見込んだ利益は、4割である。
答え 4割
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく見込んだ利益をx割とする。
- 表す定価:1500(1+x/10)(円)
売った値段:1500(1+x/10)×0.8(円)
原価の12%の利益があるときの売値:1500×1.12(円) - つなぐ定価の2割引きで売った値段が、原価に12%の利益を加えた値段と同じなので、
1500(1+x/10)×0.8=1500×1.12 - 解く1500(1+x/10)×0.8=1500×1.12
1200(1+x/10)=1680
1+x/10=1.4
x/10=0.4
x=4 - 確かめるx=4 を代入すると、
左辺:1500(1+4/10)×0.8=1680
右辺:1500×1.12=1680
左辺と右辺が等しいので、x=4 は方程式の解である。 - 解けた見込んだ利益は、4割である。
答え 4割
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、1500(1+x/10)×0.8 と 1500×1.12 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
定価を2割引いて売った値段と、原価に12%の利益をたした値段は、同じ売値のことだから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
単位がそろっていないつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:1500(1+x)×0.8=1500×1.12 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?「x割」を小数に直さず、x倍のまま1にたしてしまう。
どう確かめる?この式ではx=0.4になる。xに0.4を入れると「0.4割の利益」で、定価は1560円、2割引きは1248円となり、原価より安くて利益が出ない。x割はx/10と表すと見直す。
気づくコツ:式を作る前に、km と m、時間と分、L と mL などを1つにそろえよう。
もとにする量の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:1500(1+x/10)×0.8=1500+12 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?「12%の利益」を、12円の利益と読んでしまう。
どう確かめる?この式ではx=2.6と半端な数になる。xに4を入れて利益を計算すると180円で、これは1500円の12%にあたる。12%は原価の0.12倍だと見直す。
気づくコツ:「○の△割」の○がもとにする量だよ。何の割合なのかを言葉で確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- もとの量×割合=くらべる量だって分かる? 2割引きは×0.8だよ。
小5「割合・百分率」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1500mLのジュースのうち、40%を飲みました。飲んだのは何mLですか。
答えを見る
600mL
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)