割合の文章題 003
原価(げんか)に3割の利益を見込んで(みこんで)定価をつけましたが、売れなかったので定価の1割引きの1170円で売りました。原価を求めなさい。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
品物の原価をx円とする
ほかの置き方
- 定価をx円とする(先に定価を求める:0.9x=1170)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
単位はそろっているよ(円)
✏ 答案に書く
- 定価:1.3x(円)
- 売った値段:1.3x×0.9(円)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 定価 | x円 | 1.3倍(1+0.3) | 1.3x | 円 |
| 売った値段 | 1.3x円 | 0.9倍(1-0.1) | 1.3x×0.9 | 円 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
原価に3割の利益を見込んだ定価を、さらに1割引きにすると1170円になる。□に入る式を選ぼう。
x×□=1170
- ヒント1/3:原価から定価、定価から売った値段へと、値段は2回変わっているね。それぞれ上がったかな、下がったかな?
- ヒント2/3:定価は原価の 1.3 倍だね。売った値段は、その定価の1割引き。定価の何倍になるかな?
✏ 答案に書く
定価1.3x円の1割引きの値段が、実際に売った1170円と同じなので、
x×1.3×0.9=1170
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン B 2通り
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- x×1.3×0.9=1170
- 1.17x=1170
- x=1170÷1.17
- x=1000
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=1000 を x×1.3×0.9=1170 に代入すると、
左辺:1000×1.3×0.9=1170
右辺:1170
左辺と右辺が等しいので、x=1000 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 1170 と右辺 1170 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
原価が1000円なら、3割の利益を見込んだ定価は1000×1.3=1300円。その1割引きは1300×0.9=1170円になり、問題の売った値段と合う。
✏ 答案に書く
品物の原価は、1000円である。
答え 1000円
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく品物の原価をx円とする。
- 表す定価:1.3x(円)
売った値段:1.3x×0.9(円) - つなぐ定価1.3x円の1割引きの値段が、実際に売った1170円と同じなので、
x×1.3×0.9=1170 - 解くx×1.3×0.9=1170
1.17x=1170
x=1170÷1.17
x=1000 - 確かめるx=1000 を代入すると、
左辺:1000×1.3×0.9=1170
右辺:1170
左辺と右辺が等しいので、x=1000 は方程式の解である。 - 解けた品物の原価は、1000円である。
答え 1000円
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、x×1.3×0.9 と 1170 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
原価に3割たして定価にし、そこから1割引いた値段が、売った1170円だから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
もとにする量の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:x×(1+0.3-0.1)=1170 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?3割増やして1割引くので、合わせて2割増えると考えてしまう。
どう確かめる?xに975を入れると、定価は975×1.3=1267.5円、その1割引きは1140.75円で1170円にならない。1割引きは原価ではなく定価の0.1倍だと見直す。
気づくコツ:「○の△割」の○がもとにする量だよ。何の割合なのかを言葉で確かめよう。
ふえる・へるの取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:x×1.3=1170 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?定価で売ったと考え、1割引きを見落としてしまう。
どう確かめる?xに900を入れると、定価は1170円で、その1割引きは1053円になる。売った1170円にならないので、売ったのは定価の0.9倍だと見直す。
気づくコツ:「高い・後・増える」はたす、「安い・前・減る」はひく。場面の向きを確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- もとの量×割合=くらべる量だって分かる? 2割引きは×0.8だよ。
小5「割合・百分率」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1500mLのジュースのうち、40%を飲みました。飲んだのは何mLですか。
答えを見る
600mL
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)