単位変換の文章題 008
海外旅行で、1ドル=150円として両替(りょうがえ)しました。持っていた日本円のうち30000円を残して、残りをすべてドルに両替し、そのうち80ドル使ったら、残りは120ドルでした。はじめに持っていた日本円はいくらですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
はじめに持っていた日本円をx円とする
ほかの置き方
- 両替した日本円をx円とする(はじめの日本円は x+30000 円)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
単位をそろえる
式の中で円をドルに直している(1ドル=150円なので、円÷150でドル)。両辺ともドルでそろっているよ
✏ 答案に書く
- 両替した日本円:x-30000(円)
- 両替したドル:(x-30000)÷150(ドル)
- 使った後に残ったドル:(x-30000)÷150-80(ドル)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 両替した日本円 | 150円(1ドル) | (x-30000)/150ドル | x-30000 | 円 |
| 両替したドル | (x-30000)÷150 | ドル | ||
| 使った後に残ったドル | (x-30000)÷150-80 | ドル |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
はじめに持っていた日本円を x円 とするよ。方程式を選ぼう。
- ヒント1/3:1ドル=150円。300円は何ドルかな?
- ヒント2/3:両替した日本円は x-30000 円。これをドルに直そう。
✏ 答案に書く
両替したドルから使った80ドルをひいた残りが、実際に残った120ドルと同じなので、
(x-30000)÷150-80=120
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン B 2通り
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- (x-30000)÷150-80=120
- (x-30000)÷150=200
- x-30000=200×150
- x-30000=30000
- x=60000
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=60000 を (x-30000)÷150-80=120 に代入すると、
左辺:(60000-30000)÷150-80=120
右辺:120
左辺と右辺が等しいので、x=60000 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 120 と右辺 120 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
60000円のうち30000円を残し、残りの30000円を両替すると 30000÷150=200ドル。80ドル使うと 200-80=120ドル 残る。問題と合う。
✏ 答案に書く
はじめに持っていた日本円は、60000円である。
答え 60000円
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おくはじめに持っていた日本円をx円とする。
- 表す両替した日本円:x-30000(円)
両替したドル:(x-30000)÷150(ドル)
使った後に残ったドル:(x-30000)÷150-80(ドル) - つなぐ両替したドルから使った80ドルをひいた残りが、実際に残った120ドルと同じなので、
(x-30000)÷150-80=120 - 解く(x-30000)÷150-80=120
(x-30000)÷150=200
x-30000=200×150
x-30000=30000
x=60000 - 確かめるx=60000 を代入すると、
左辺:(60000-30000)÷150-80=120
右辺:120
左辺と右辺が等しいので、x=60000 は方程式の解である。 - 解けたはじめに持っていた日本円は、60000円である。
答え 60000円
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、(x-30000)÷150-80 と 120 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
両替したドルから使った80ドルをひいた残りが、ちょうど120ドルになるから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
単位がそろっていないつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:x-30000-80=120 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?円とドルのちがいを考えず、単位をそろえないまま80ドルを円からひいてしまう。
どう確かめる?xに60000を入れると、60000-30000-80=29920 になり、120と合わない。円とドルがまざっていないか見直し、円を150でわってドルにそろえてからひく。
気づくコツ:式を作る前に、km と m、時間と分、L と mL などを1つにそろえよう。
1あたりといくつ分の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:(x-30000)×150-80=120 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?「1ドル=150円」を見て、ドルに直すときに150をかけてしまう。
どう確かめる?xに60000を入れると、30000円が 30000×150=4500000ドルになる。30000円で450万ドルは多すぎるので、円からドルに直すときは150でわる。
気づくコツ:全体 = 1あたり × いくつ分。かけるのか、わるのかを3つ組で確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 1あたり×いくつ分=全体だって分かる? 代金・速さ・仕事の部品の作り方だよ。
小5「単位量あたりの大きさ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1個95円のゼリーを8個買うと、代金は何円ですか。
答えを見る
760円
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)