単位変換の文章題 006
1時間20分の映画を、はじめは通常の速さで見て、途中から1.5倍速にして見たら、全部で1時間4分で見終わりました。通常の速さで見た時間は何分ですか。
どの形式で解くか、上のボタンでえらべるよ。
✏ 答案に書く の枠が、答案(ノート)に書くこと。そのほかは解説だよ。最後に「模範答案」があるよ。
1. 図
まず図で場面をつかもう。分かっている数と、求める「?」はどれかな?
2. おく
求める数に、仮の名前 x をつけよう。何の x なのかが分かる1文で書くよ。答案の1行目だ!
✏ 答案に書く
通常の速さで見た時間をx分とする
ほかの置き方
- 1.5倍速で見た時間をx分とする(その間に映画は1.5x分進む)
ほかの置き方でも正解だよ。x は「仮にこう決めた数」なんだ。
3. 表す
1あたり × いくつ分 で、部品を作ろう。km と m、分と時間……単位はそろっているかな?
✏ 答案に書く
単位をそろえる
- 1時間=60分なので、1時間20分は 60+20=80分
- 1時間=60分なので、1時間4分は 60+4=64分
✏ 答案に書く
- 通常の速さで見た時間:x(分)
- 1.5倍速で見た映画の長さ:80-x(分)
- 1.5倍速で見るのにかかった時間:(80-x)/1.5(分)
解説:部品の3つ組表(1あたり × いくつ分)
| 部品 | 1あたり | いくつ分 | 式 | 単位 |
|---|---|---|---|---|
| 通常の速さで見た時間 | x | 分 | ||
| 1.5倍速で見た映画の長さ | 1分で1.5分ぶん | (80-x)/1.5分 | 80-x | 分 |
| 1.5倍速で見るのにかかった時間 | (80-x)/1.5 | 分 |
4. つなぐ
何と何が同じかな? 理由が言えたら、=でつなげるよ。
やってみよう:式を選ぶ
通常の速さで見た時間を x分 とするよ。方程式を選ぼう。
- ヒント1/3:1時間20分と1時間4分は、それぞれ何分かな?
- ヒント2/3:映画のうち 80-x 分ぶんを1.5倍速で見るよ。かかる時間は、1.5倍にするかな、1.5でわるかな?
✏ 答案に書く
通常の速さと1.5倍速で見た時間を合わせた長さが、実際に見終わるまでの64分と同じなので、
x+(80-x)/1.5=64
解説:「〜ので、」の部分が =にした理由。何と何が同じかを、場面の言葉で書こう。
解説:=のパターン A 合計
5. 解く
てんびんの左右に同じことをしても、つり合ったままだよ。
✏ 答案に書く
- x+(80-x)/1.5=64
- 1.5x+(80-x)=96
- 0.5x+80=96
- 0.5x=16
- x=32
6. 確かめる
求めた x の値を、作った方程式に代入しよう。左辺と右辺は等しくなるかな?
✏ 答案に書く
x=32 を x+(80-x)/1.5=64 に代入すると、
左辺:32+(80-32)/1.5=64
右辺:64
左辺と右辺が等しいので、x=32 は方程式の解である。
解説:てんびんで見ると、左辺 64 と右辺 64 でつり合っているね。
7. 解けた
仮の数だった x の値が分かって、問題が解けたね!
解説:答えを問題の場面に戻すと
通常の速さで32分見ると、残りの映画は80-32=48分。1.5倍速では 48÷1.5=32分 で見終わる。見た時間は 32+32=64分=1時間4分、映画の長さは 32+48=80分=1時間20分 で、どちらも問題と合う。
✏ 答案に書く
通常の速さで見た時間は、32分である。
答え 32分
模範答案
答案(ノート)には、右側の文を上から順に書こう。色の枠 は段階の名前だから、答案には書かないよ。図や解説も書かなくて大丈夫。
- おく通常の速さで見た時間をx分とする。
- 表す1時間=60分なので、1時間20分は 60+20=80分
1時間=60分なので、1時間4分は 60+4=64分
通常の速さで見た時間:x(分)
1.5倍速で見た映画の長さ:80-x(分)
1.5倍速で見るのにかかった時間:(80-x)/1.5(分) - つなぐ通常の速さと1.5倍速で見た時間を合わせた長さが、実際に見終わるまでの64分と同じなので、
x+(80-x)/1.5=64 - 解くx+(80-x)/1.5=64
1.5x+(80-x)=96
0.5x+80=96
0.5x=16
x=32 - 確かめるx=32 を代入すると、
左辺:32+(80-32)/1.5=64
右辺:64
左辺と右辺が等しいので、x=32 は方程式の解である。 - 解けた通常の速さで見た時間は、32分である。
答え 32分
解けたね! =にした理由を、自分の言葉で言えたかな? 次は、ちがう分野の問題にも挑戦してみよう。
もっと見たい人へ(開くと表示されるよ)
つなぐ理由を自分の言葉で書く(「4. つなぐ」のふり返り)
自分の言葉で書くと、ぐっとわかるようになるよ。
「4. つなぐ」で、x+(80-x)/1.5 と 64 を=でつないだね。
この2つが等しいと言えるのはなぜ? 自分の言葉で書いてみよう。
ヒント:「何」と「何」が同じなのかを、問題の場面の言葉で書こう(x や式ではなく、「○年後の父の年齢」のように)。
模範を見る
ふつうに見た時間と、1.5倍速で見た時間をたすと、実際にかかった1時間4分、つまり64分になるから。
間違い探し
まちがいは、伸びる材料だよ。どこが違うか探してみよう。
この問題で起きやすいまちがいを、つまずきやすいポイントごとに並べたよ。どこが違うか考えてから開いてみよう。
単位がそろっていないつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:x+(1.2-x)/1.5=1.04 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?1時間20分を1.2時間、1時間4分を1.04時間と、10進法のように書いてしまう。
どう確かめる?1.2時間を分に直すと 1.2×60=72分で、1時間20分(80分)と合わない。時間と分がまざっていないか見直し、1時間=60分として分にそろえる。
気づくコツ:式を作る前に、km と m、時間と分、L と mL などを1つにそろえよう。
1あたりといくつ分の取り違えつまずきやすい段階:「表す」
Aさんはこう書きました:x+1.5(80-x)=64 どこが違う?
なぜそう書きたくなる?「1.5倍速」を、かかる時間が1.5倍になることと取り違えてしまう。
どう確かめる?xに32を入れると、32+1.5×48=104分 になり、映画の80分より長くかかる。速く見たのに時間が長くなるのはおかしいので、1.5でわる。
気づくコツ:全体 = 1あたり × いくつ分。かけるのか、わるのかを3つ組で確かめよう。
ここまで理解できている?(小学校の内容)
つまずいたら、小学校の内容に戻っても大丈夫!
この問題は、次のことが分かっていれば解けるよ。1つずつ確かめよう。自信がないものは、リンク先で復習できるよ。
- 1km=1000m、1kg=1000g、1L=1000mL、1時間=60分。覚えているかな?
小3「単位のしくみ(長さ・重さ・かさ・時間)」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1.5kgは何gですか。
答えを見る
1500g
- 1あたり×いくつ分=全体だって分かる? 代金・速さ・仕事の部品の作り方だよ。
小5「単位量あたりの大きさ」を復習する(ポイント・例題・確認問題)
ためしに1問:1個95円のゼリーを8個買うと、代金は何円ですか。
答えを見る
760円
学習指導要領の項目:⑵ 文字を用いた式 ア(エ)/⑶ 一元一次方程式 イ(イ)